KODAK Retinaというカメラ

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若木さんが持っていたKodakのRetinaⅡcに惚れてしまった。若木さんの大きな体に斜めにかけられているから可愛く見えたのかもしれない。「そのカメラってどこの何って名前ですか?」と聞いてみると、KODAK社のドイツ製だという。若木さんの大きな手のひらに収まっていると女性的なカメラに見えたのだが、私が実際に手にしてみると男っぽいカメラだった。折りたたみ式のレンズの感じもかっこいい。フイルムの巻き上げが下についているのも、なんかヘンテコで好きだ。

名古屋から直接東京駅へ。師匠に電話をする。「今日時間があったら赤坂まで着てもらえませんか?中古カメラが欲しいんです」こんな図々しい元アシはいないだろう…が、師匠も師匠で「こんなにいい人」って世の中さがしても、彼くらいしかいない。11年前にバルナック型のライカを買ったときを思い出した。私がアシをしている時、仕事中にボルボの右側の前後のドア2枚をボコボコにぶつけてしまったことがあったのだが、翌週には偶然見つけたルイヴィトン柄のライカがどうしても欲しい私に、代金を立て替えてくれたという逸話がある。この話は追々…。


さてカメラの話に戻ると。早速中古屋に師匠と二人で乗り込んだ。お目当てのKodak Retinaは何台かあった。若木さんが持っていたやつと同形を21000円で購入できた。絞りとシャッターをレンズ側で合わせるのだがいじりにくい。慣れれば使いこなせる範囲だから大丈夫だろう。ファインダーもキレイでピントが合わせやすかった。

中古カメラを購入した後は、師匠と喫茶店へ。そういえば師匠に初めて珈琲をごちそうした(笑)大した金額じゃないけど、自分が払えるくらいに出世したと言う事だ!

カメラをいじっていると、柔らか陽射しが顔に当たった。二人で「にやり」を目を合わせた。人物を撮るには最適な「おいしい光」が差し込んできた。やっぱりこういう好みも師匠ゆずりである。使い慣れないKODAK Retinaの絞りとスピードを合わせていると、師匠が「露出はいくつだ?」と質問する。「絞り4のシャッター30」と即座に答えた私。「よし合格!」と言われたが…。なんか嬉しかった。「写真がへたくそでも露出くらいわかりますよ〜」と私は言ったが、その露出や光が射す方向とかが分からない人も多いんだろうなぁと、ふと思った。

私がアンティークカメラで旅をするようになったのも、大した機材がなくても自然光を生かして写真を撮れるようになったも、写真家になれたのも師匠のおかげだ。彼のホームページには、たくさんの作品が載っている。どれも面白いのでよかったら見てください。9月中旬にはエイ出版から『旅するカメラ4』が発売されます。
by monchicamera | 2011-08-24 11:57
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