『それでも』という言葉

f0044846_7512830.jpg野口健 著『それでも僕は現場に行く』PHP研究所 (2011/6/22発売)をちょうど読み終えました。アルピニスト野口健さんが、こんなにも日本を愛し、日本の未来を考え行動しているのか…ということを改めて感じました。

彼の活動で、特に私が注目しているのは遺骨収集です。8000mで死にかけた彼が「生きるとは…?」と見い出した答えであり、戦争で亡くなった方の遺骨を拾い集め「家族の元へ帰してあげたい」という気持ちで一生懸命に取り組んでいるのです。それは震災で両親を亡くし、未だに遺体を手にできない私の心情とリンクしました。

著書でも語られているように、「お国のために亡くなっていった方々を大切にしない国は、いずれ必ず滅びていく」という言葉には共感できます。これからの日本に不安を抱えている方、よかったら読んでみてください。

彼の活動も初めからすんなりとできたわけではないようで、フィリピンでの遺骨収拾やヒマラヤのゴミ拾いは苦労の連続でしょう。『それでも』自分の信念を貫き活動している。ただ一つ「愛せる日本」にするために…。その姿はカッコイイです。

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そして、女川のかまぼこ屋『高政』のCMを見てハッとしました。「それでも海を捨てず かまぼこを愛し 女川を世界に誇りたい。今も ふるさとは生きている」

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『それでも』という4文字に託された想い。

このCMには女川町民の気持ちが凝縮されているように感じます。「津波で壊滅したけど、それでも海を愛している。人の心までは壊れていない。」それは私も同じ気持ちです。高政の4代目正樹さん、よくこの言葉を描いてくださいました。

『それでも』という言葉の裏には、強い意志を感じます。
冷えきった日本が立ち直って行く為のキーワードになるかもしれませんね。
by monchicamera | 2011-10-03 00:45 | 311とその後
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