女川の小さな漁師浜

女川町は1万人の人口に対してとても広い町です。通常「女川」と呼ぶ所は町の中心部。そこからリアス式の断崖絶壁の道路を南北に進むと小さな漁村が点在しています。代々漁業を営み、銀ザケ、牡蠣、ホタテ、わかめなど養殖業も盛んな集落がいくつかあります。
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今日はリアス式海岸を北に進んだ「指ヶ浜(さしがはま)」という地区に行ってきました。このエリアの世帯はほぼ津波で消滅。現在は仮設住宅20世帯、40人が暮らしています。国道を下って行くと青い海が見えてきます。が、あるはずの家々がない。小さな集落だったはずの場所は更地になり枯れ草が生えているだけ。海を見ると小さな漁船がぽつん、ぽつんと浮かんでいるのが、そこで唯一の「動」なのです。女川の町の中心部とは異なる不思議な空間でした。

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海岸に車を停めると、何人かの漁師さんたちが作業をしていました。その中で、太いロープを編み込んでいるご夫婦に声をかけました。夫婦の息がぴったりで次から次へとロープを絡めていきます。このロープを何に使うのか?漁業と縁遠い私にはさっぱりわがんねっちゃ(笑)聞いてみると「ホヤの種付けをするロープ」だそうです。なるほど、ロープを二重にして太くして、そこにホヤが育って行くのね!「春になるとホヤの花が咲いたみたいに海面が一斉にきれいに輝くんだよ〜」とおじさんが教えてくれました。
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津波のこと、漁業のこと、これからのこと。区長さん夫婦にもお会いし、色んな話を聞かせていただきました。
「ところで、あんだ、どっから来たの?」と聞かれたので、「佐々木写真館の娘です」と答えると、「おら達の結婚写真は、あんだのお父さんに撮ってもらったんだどー」とご夫婦が懐かしそうに教えてくれました。だってお会いしたご夫婦2組ともですよ〜!それを聞いてなんだか誇らしく思いました。うれしかったです。ホヤの花が咲くころにまた来たいです。
by monchicamera | 2011-12-15 00:04 | 311とその後
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