お盆の準備

 お盆や正月の帰省ラッシュはイヤだなぁと思い、震災前まではこの時期に女川へ帰ったことはなかった。今年初めて8月13日に帰省する。女川でお盆を迎えるのは何年ぶりだろう。お盆の過ごし方は、その地方の習わしがあったりする。女川では仏壇がある家ならどの家でも、装飾を凝らし(正月も豪華なのだが、お盆は美しく涼しげに飾る)、家のドアを開けておく風習がある。これはご近所や知り合いの家にお線香を上げに来るお客様のためだ(自分がお線香をあげに行くことも必須)。お正月と違ってお年玉こそもらえないが、人の出入りが多くなるこの時期、スイカやメロンは常に用意されているから、子供ながらに楽しみだった。

実家こそなくなったが、家族の霊を迎えるために今年は女川で過ごそうと決めた。ありがたいことに、ご近所だった岡兄さん(写文集p180参照)が中心となって「迎え火」を予定している。鷲神地区が対象だというので参加することにした。

実は私にとっては初めての体験だ。我が家ではどういう訳か迎え火をしたことがなかった(送り火もしたことがない)父も母も省略していたのか、それとも女川にそういう風習がなかったのか、定かではない。小舟をこしらえ火を灯して海や川に流すという行事を、女川のとある浜では行うらしいのだが(この形式は他の漁村でも残っている儀式だ)、家のまわり(商業地区)では見たことがなかった。これを機に、毎年お盆に迎え火をし、先祖に手を合わせるという習慣をつくることは良いことだと思う。近所どうしが集まり、親睦を深めるためにも一役買うだろう。

今日は月命日である。まだ手がかりはない。両親が安心して女川に帰って来れるように、火を灯し、そっと手を合わせようと思う。

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by monchicamera | 2012-08-11 15:25 | 311とその後
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