みなさんに知って欲しい〜女川町の震災廃棄物処理のこと〜

女川町石浜(日水跡地)にある「中間処理施設」を見学してきました。
「こんなにも丁寧に処理されているんだ!」と驚くことが多かったです。
東京へ運ばれている瓦礫は、もやは瓦礫ではなく、リサイクル製品として使える素材になっておりました。
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そしてこの処理施設を支えているスタッフのみなさん。多くは女川や石巻の人たちです。プロ意識を持ち、被災者自らが一生懸命に働く姿に私は感動しました。地味な作業で、一般には知られることが少ない仕事ですが、この人たちが町の復興を支えているのです。


瓦礫と一般的に言われても、色んな種類があります。
我が家もそうですが、津波で家が跡形もなく全壊し、その粉砕が町の至るところに散らばっていたわけです。木の柱だったり、家の外壁やコンクリートだったり、写真館のレンガだったり、家の中を考えてもふすまや家電製品から布団から、あらゆる「ゴミ」が出るわけです。しかもそれは津波で運ばれてきた泥も混じっていて、1年8ヶ月を経過して、自然と土になろうとする力があるんでしょうか。下の写真のようになっています。
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一見すると、大きく呼べば「土」といった感じで、土の中に木材、鉄くず、プラスチックが混ざっているように見えます。これらは「混合廃棄物」と呼ばれますが、「瓦礫」という言葉のイメージでもなく、「ゴミ」でもなく、といった印象です。

これをどのように処理していくのか?ということを知るために、女川町の石浜にある「中間処理施設」を見学してきました。
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瓦礫は、一次選別(大きい木、石、家電、タイヤ、鉄)で選別、選別できない混合物はふるい機で土砂、20mm~200mmの混合廃棄物にふるいます。

次に中間処理施設で、混合廃棄物(20mm~200mm)→磁選機(鉄を選別)→ふるい機(50mm以下の混合物Aと50mm以上の混合物Bに分けます)

A.50mm以下の混合物は精選別ライン(水選別で)でサラサラの土と石と木に分けます
B.50mm以上の混合物は、手選別ライン(手作業)で紙・布、プラ、鉄・非鉄、石・コン殻、危険物、木に選別します。

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手作業のレーンを見ていると、スタッフがささっと素早く分別していきます。写真を見てもわかるように、ベルトコンベヤーに乗ってくるものは土砂が付いているので、何の物体であるか分かりづらいのですが、それを一目散にパパッと[紙・布、プラ、鉄・非鉄、石・コン殻、危険物、木]に選別する手際の良さは職人技です。毎日何時間この作業をしているかなぁ思うと、本当に感心します。砂利も再利用するために綺麗に水洗いされます。頭上から砂利と泥水がどさーっと落ちて来る中を、砂利以外が混じっていないかチェックしているスタッフがいました。何でも便利な世の中になっても、最後は人の手によって丁寧に分別されているのです。

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種類別に分けられたコンクリート、石は埋め立てに利用され、金属はリサイクルされます。木くずや布類は小さく粉砕され、コンテナに詰められ、そして東京の焼却施設へ運ばれていきます。大まかに書きましたが、私が勝手に想像していた瓦礫処理と大きく異なっており(恥ずかしながら、瓦礫のままトラックに積まれて運んでいものだと思ってました)、実際はとても合理的で環境に配慮されていた方法でした。細かく放射能測定をしていたのも印象に残りました(もちろん基準値を超える数値は出ていません)
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瓦礫置き場とされた、女川町清水地区。
ここは住宅地があり、女川の水産加工場もたくさんあった場所です。
昨年の今頃に比べ、処理のスピードが速まったおかげか、だいぶ少なくなってきたようですが、これを全て処理するにはもう少し時間がかかりそうです。
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by monchicamera | 2012-11-26 18:36 | 311とその後
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