女川町写真センター

女川の町民野球場にある「写真センター」へ行って来た。
http://www11.ocn.ne.jp/~osc/index.html

野球場へ移転してから訪れるのは、実は初めてなのである。以前は陸上競技場のオフィスで洗浄作業や拾得物などの管理を行っていたが、陸上競技場解体に伴い、野球場のバックネット裏のオフィスへ移動したのだ。
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3月11日に女川へ帰られる方も多いと思うので、写真センターについて紹介したい。
ここでは、女川町内で拾い集められた写真を洗浄し保管している。人物が特定できている場合は、それを手がかりにデータ化してパソコンで管理している。我が家の写真も50枚ほど保管されていた。姉の小さいころのアルバム1冊が丸ごとあったようだ。エマルジョンが剥がれているが、丁寧に洗ってきれいにまとめてくださったのが感じ取れる。とてもありがたい。
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写真センターでは、3人の職員が優しく迎えてくれた。1人は父の友人であり、1人は私の2つ上の先輩である。そして女性は震災直後に写真の対応をしてくださった方だった。懐かしい再会で胸がぐっとこみ上げた。我が家の暗室に残った大型バットを、洗浄活動に役立てて欲しくて届けた時に対応してくれた女性だった。2011年3月4月のあの凍えるような日々、冷たい水で1枚1枚を丁寧に洗って、持ち主に返そうと必死に作業していた彼女。彼女はあれから2年間ずっと写真と向き合って来たことになる。
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写真を仕事の傍らとしている自分にとって、彼女らの努力には頭が下がる思いだ。写真センターとの接点がなかったことを改めて残念に思った。言い訳にしかならないだが、洗浄作業を手伝いたいと思っていたが、なかなか時間が取れずに出向くことができなかった。

「持ち主がなかなか現れてくれないんです」と言っていた。写真センター自体の存在を知らない町民も多いようだ。町から出て行ってしまった人も、なかなか足を運ぶ時間がないのが実情だ。離れた場所でPCで閲覧できたら良いのだが、個人情報やセキュリティーの観点から、そうしたサービスは難しそうだ。

女川に帰省される場合は、ぜひ多くの女川人に立ち寄ってもらたいたい場所だ。「1枚でも多く持ち主に返却したい」と願い作業してくれる彼らの思いを汲み取ってあげたい、そう思った。
by monchicamera | 2013-03-09 14:41 | 311とその後
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