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カスティージャデフェルスcastelladefels

バルセロナ、Psseig de gracia駅から郊外のVilanova行きR2列車に乗った。

月曜ではあるが夏休みの家族連れが何組か乗っている。これからビーチに行くのだろう。麦わら帽子をかぶった娘さんのはしゃぐ姿に、自分の幼少の記憶を重ねる。
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我が家の夏休みは、女川町内から車で20分ほどの夏浜海水浴場に行くのが定番だった。女川は海に面しているが、私の家の前は漁港であり、ビーチまでは牡鹿半島をドライブしなくてはならない。

三陸の夏は短く、自営業だった父のオフの日と海水浴日和が重なることは珍しく、夏休みの間に1〜2回連れて行ってもらうのがやっとだった。それでも、家族でバーベキューの準備をしてビーチへ連れて行ってもらうは本当に楽しかった。

そんな記憶を心に秘めながら、楽しそうな麦わら帽子の少女を見つめていると、自然と涙が出てきた。いよいよ一人旅になったからかもしれない。サウダージ(郷愁)の旅。
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Platja de castelladefels駅に到着すると、目の前に真っ青な海が広がっていた。磯の香りと眩しい陽射し。ここが地中海だと感じさせてくれる。

このビーチはローカルの人が多く、カタルーニャ語が飛び交っている。夏休みの大学生カップル、60代のご夫婦、80代の杖をついたご夫婦も、みんな思い思いに日光浴を楽しんでいる。

私にとって今日が記念すべき、スペインでの初泳ぎとなったが、ローカルのこのビーチは、おっぱいを出して居眠りするご婦人も多く、スペイン人の自由さに、すっかり魅了されてしまった。

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誰もあたりを気にしない。ポツンと肌の白いアジア人が来ても気にしない。避けられているのでもなく、構まわれすぎもせず、程よい距離感でビーチに佇むことができた。

水温はやや低い感じもするが、火照った体にはちょうどいい。ただし、波が高いので、金づちの私にはちょっと向かないビーチであるが、その美しさは来た甲斐が充分にある。

波の音を聞きながら、日本では味わえない空間を楽めた一日だった。
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by monchicamera | 2013-07-28 14:24 |
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