コロニアル・グエル教会

ガウディ建築において、釣り子の原理を実際の建築で証明した最初のモデルがこのコロニアル・グエル教会である。ということで、ガウディの建築の歴史でとても重要な位置づけになる。1916年、グエル教会は1階の礼拝堂のみの建築で中断されてしまった。その上階の設計は未だ完成していない。
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大きな理由として2つあげられる。
1つは当時の社会情勢、もう1つはガウディを支える重要なふたりの死だ。当時第一次世界大戦の真っただ中であり、カタルーニャの財政にも影響を与えていた。名前の通りガウディ最大のパトロンであるグエルの資金により建設が始まった教会であるが、1918年グエルが亡くなってしまったことで、具体的な存続が危ぶまれてしまった。

また、それに先立つ1914年にはガウディの右腕であったベレンゲールが亡くなっていた。逆さ釣り実験である釣り子の模型も、この助手と共に開発していたのだから、建設が着々と始まったコロニアル・グエル教会にとって、大きな打撃であっただろうと思う。
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この時、ガウディ自身も60代であり、自分を支えてくれる重要な2人の死をどのようにとらえ、どのように屈強を乗り越えたのか…ということを、このグエル教会を訪れてみて、ずーっと考えていた。静寂なるこの教会にガウディが聞こえてくる様だった。

その後、ベレンゲールの想いを携え、逆さ吊り実験の夢を実現すべく、サグラダファミリアへと全神経を注ぐようになったのだろう。あれだけの美しく素晴らしい建築を数々残したガウディという人間に敬意を払いたい。
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by monchicamera | 2013-07-30 18:47 |
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