あんなにも一目見て、気に入る街があるだろうか。白い壁と赤茶色のレンガの屋根。夢に描いたようなカワイイ街並。見知らぬ土地へ飛び込んで、ふと出会ってしまったその瞬間が、旅の中では一番楽しいのかもしれない。
真っ白な壁の青いドア。その奥には人々の日常生活がある。観光客はその外側しか知ることができないが、夢を見るためだけのバカンスならばそれで充分だと思う。
迷路のような街で、迷路のように迷いながら歩くことがとても楽しい。道に迷ったふりをして、外で涼んでいる住民に話しかける。「バス停はどちらですか?」「ああ、この道を真っすぐだよ」そんなありふれた会話だけでも、「ああこれが旅なんだなぁ〜」と嬉しくなる。
そんな街が、ここcadaquesにはある。