サンセバスチャンの料理学校で2度も登場した「カツオのタルタル」。私が大好きなメニューでもあります。
このタルタル、意味は分かりますか?
日本ではエビフライに付けるマヨネーズのことを「タルタルソース」と読んでいますが、ヨーロッパでは前菜として食べる生魚のことを「タルタル」と呼んでいます。牛肉ならユッケ、魚ならたたきやなめろうみたいなやつのことです。
このタルタルの語源が気になって調べたところ、意外なルーツがあることを知りました。
タルタルとは、タタール人(モンゴルの遊牧民)のことを意味し、東ヨーロッパでは14〜20世紀まで使われていた総称のようです。このタタール人の馬肉料理がルーツであるという説と、生の肉を食べるという蛮族風=タルタルと呼んだ説があります。
いずれにせよ、この料理が各国へ伝来し、朝鮮ではユッケとなり、ヨーロッパでは胡椒やレモンを入れた現在のレシピが生まれたようです。
検索すると、「タルタルステーキ」という牛肉の料理がたくさん出てきますが、スペインで食べたものは魚料理でした。刺身文化の私たちにとっては、誰もが好きな味だと思います。たまには、キリリと冷えた白ワインでどうぞ♪
作り方は至って簡単!
カツオのタルタル
・カツオ(大きめのみじん切り
・玉ねぎ1/4(細かくみじん切り)
・ケイパー 小さじ1
・塩小さじ1/2、胡椒少々、レモン汁大さじ1、オリーブ油大さじ1、お好みでタバスコ少々
作り方:全ての材料を混ぜ合わせるだけ。
魚の種類は、鮭、鯵、秋刀魚を使っても美味しいです。