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ありがとう女川一小 みんなで閉校式

2013年3月末をもちまして、女川の全小学校、全中学校が統合される事になりました。
女川第一小学校、第二小学校、第四小学校(出島)の3つの小学校は「女川小学校」となり、女川第一中学校、第二中学校(出島)は「女川中学校」になります。

明治6年から始まった歴史の長い、我が母校である女川第一小学校。この校舎にお別れをするため、PTAのみなさんや先生方のご協力のもと、オリジナルで「みんなで閉校式」が企画されました。オリジナルの閉校式が3月12日に行われました。
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あの地震にも堪えた校舎でしたが、校庭に仮設住宅を建設するために、震災から1ヶ月後に学校は引越をしてしましました。あれから2年間が経ち、1日だけこの校舎へ子供たちの姿が戻ったのです。

朝8:00。「おはようございます!」と息を白くして走って来る子供たちの姿はとても元気でした。
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思えば「日常」って何だったのでしょうか?
朝起きて、ごはんをたべて、歩いて学校へ行く……という、いままで当たり前だと思っていたことが、
震災後は2度も通う校舎が代わり、通学バスになりました。3年生以上の生徒はこの校舎に馴染みがあり、校門をくぐると「うわーっ、懐かしい!」と叫んでました。

寒い朝にもかかわらず、PTAのお父さんお母さん方が学校周辺の交通整備にあたってくれました。やはり親にとっても、この徒歩通学は嬉しかったに違いありません。また昼食には、200名分の秋刀魚つみれ汁を作ってくださったり、みなさんのご協力なしでは実現しなかったイベントでした。
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この日の内容は、校舎の掃除と、鼓笛隊演奏&校歌のセレモニー、記念撮影などでした。感謝の気持ちを込めて丁寧に清掃しました。一方で、長野県小布施からいつも支援してくださっている林映寿さんの特別レッスンもありました。低学年には「ありがとう」という言葉を、中高学年には「感謝」という文字を中央に描き、みんなで記念の寄せ書きをしました。
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後半は、全校合唱と鼓笛隊演奏と校歌のセレモニー。在校生180名のほかに、女川一小OB,OGのみなさんが加わって校歌を大合唱!女川第一小学校、最後の校歌を、みなさんが一語ずつ噛み締めるように歌っていました。139年の長い歴史がこうして幕を閉じていきました。
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このようなオリジナルの素敵な閉校式になったのは、PTAの皆さんの想いとご協力があったからこそ。そして8年間女川一小に務めたことのある高橋良一先生が、校長先生となって再び戻ってきてくださったことが大きかったと思います。住みやすい地域や学校環境をつくっていくことも、私たち大人の使命なんだなぁと感じた一日でした。みなさんありがとうございました。

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この様子は後日、映像でみなさんにお届けする予定です。お楽しみに…♪
by monchicamera | 2013-03-30 14:38 | 311とその後

3回忌

命日の過ごし方は人それぞれだと思いますが、2013年3月11日は、心穏やかに過ごせたのが良かったです。亡き人々を慕い、良かった思い出を語らうだけで、私たちにとっては素敵な命日になりました。

三回忌に行ったお寺では「人と共に養う」のが供養だと、ありがたい言葉をいただきました。写真館跡に行き、両親が大好きだったコーヒーを煎れ、両親が仲の良かった方々と共にコーヒーを献杯しました。亡き両親について語らうことで供養ができたと思います。

あの日、あの時間、地震が来るまでは夫婦で仲よくコーヒーを飲んでいたに違いない。非日常となったあの場所だからこそ、少しでも日常を取り戻してあげたい。
そして冷たい海の中で死んでいったからこそ、いつも煎れたての温かいコーヒーで温めてあげたい。

そう思うところがあり、毎年命日には自宅跡でコーヒーの儀式をしています。お湯を沸かし、挽いた豆でドリップしました。手間はかかるけど、愛する人たちを思い、丁寧に煎れるからこそ想いが届くものだと思います。
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by monchicamera | 2013-03-15 23:32 | 311とその後

女川町写真センター

女川の町民野球場にある「写真センター」へ行って来た。
http://www11.ocn.ne.jp/~osc/index.html

野球場へ移転してから訪れるのは、実は初めてなのである。以前は陸上競技場のオフィスで洗浄作業や拾得物などの管理を行っていたが、陸上競技場解体に伴い、野球場のバックネット裏のオフィスへ移動したのだ。
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3月11日に女川へ帰られる方も多いと思うので、写真センターについて紹介したい。
ここでは、女川町内で拾い集められた写真を洗浄し保管している。人物が特定できている場合は、それを手がかりにデータ化してパソコンで管理している。我が家の写真も50枚ほど保管されていた。姉の小さいころのアルバム1冊が丸ごとあったようだ。エマルジョンが剥がれているが、丁寧に洗ってきれいにまとめてくださったのが感じ取れる。とてもありがたい。
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写真センターでは、3人の職員が優しく迎えてくれた。1人は父の友人であり、1人は私の2つ上の先輩である。そして女性は震災直後に写真の対応をしてくださった方だった。懐かしい再会で胸がぐっとこみ上げた。我が家の暗室に残った大型バットを、洗浄活動に役立てて欲しくて届けた時に対応してくれた女性だった。2011年3月4月のあの凍えるような日々、冷たい水で1枚1枚を丁寧に洗って、持ち主に返そうと必死に作業していた彼女。彼女はあれから2年間ずっと写真と向き合って来たことになる。
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写真を仕事の傍らとしている自分にとって、彼女らの努力には頭が下がる思いだ。写真センターとの接点がなかったことを改めて残念に思った。言い訳にしかならないだが、洗浄作業を手伝いたいと思っていたが、なかなか時間が取れずに出向くことができなかった。

「持ち主がなかなか現れてくれないんです」と言っていた。写真センター自体の存在を知らない町民も多いようだ。町から出て行ってしまった人も、なかなか足を運ぶ時間がないのが実情だ。離れた場所でPCで閲覧できたら良いのだが、個人情報やセキュリティーの観点から、そうしたサービスは難しそうだ。

女川に帰省される場合は、ぜひ多くの女川人に立ち寄ってもらたいたい場所だ。「1枚でも多く持ち主に返却したい」と願い作業してくれる彼らの思いを汲み取ってあげたい、そう思った。
by monchicamera | 2013-03-09 14:41 | 311とその後

女川一小の取り組みが紹介されています〜その2〜

テレビ放送のご案内です。
3月9日(土)NHKBS18:30〜(総合は19:30〜)にて
「震災から2年 明日へコンサート」という番組内で、女川一小6年生の歌への取り組みが紹介されます。2分ほどの短いVTRらしいです。
http://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2013-03-09&ch=21&eid=27219
by monchicamera | 2013-03-09 00:41 | 311とその後

女川一小の取り組みが紹介されています〜その1〜

3月8日(金)
大崎タイムス(宮城県の地方新聞)に女川一小の活動が取り上げられました。子供たちのがんばっている姿が掲載されるって嬉しいですね。

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by monchicamera | 2013-03-09 00:40 | 311とその後

女川一小6年生ワークショップ「卒業式で歌う」第四回

2/27(水)女川一小6年生のワークショップ4回目が行われました。

まずはいつものように発生練習でスタートしましたが、最初から声が出ていることにビックリ!つい2週間前とは比べ物にならないくらいに声が出ている!しかも音域が広くなっていて、高音もしっかりとキレイな声が出るようになり、ボリュームを保ちながら歌えるようになっていました。

正直言って、2週間でこんなに劇的な効果が現れるとは思っていませんでした。ロングトーン30秒もクラスの半数以上の生徒ができるようになっていたんです。武田先生からの宿題であった「毎日発生練習をすること/ロングトーン30秒をこなすこと」をしっかり練習した成果なのですね〜。

きっと生徒たちも歌っていて気持ちがいいんだと思います。1歩ずつがんばった積み重ねで得られる達成感。早くも感じていることでしょう。
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鏡を使って、自分の顔をチェックしながら歌うことにもトライしてみました。前回習ったアンパンマンの表情を保ちながら歌ってみる。初めの1回めよりも、鏡を見て歌った2回めのほうが断然にイイ!
歌っている時の表情も良くなっているし「声の表情」っていうんでしょうか、とても素晴らしい声になっていました。顔の作り方1つで、歌の表現まで変わって来るとは思いませんでした。この鏡効果はすごいです。接客業など、人と接する仕事の方は毎朝実戦してみるのがいいかもしれません♪

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武田先生が編曲してくれた2部合唱の完全版をこの日初めて歌いました。Bメロがけっこう難しいんですよね。私も実際にソプラノとアルトの両方を歌ってみました。歌えてないなぁ〜と思う部分に、各々が楽譜に印を付けて行きます。最初は不安そうだったのですが、パートごとに分かれて30分ほど歌い込んで練習すると自信がついたようで、授業が終わるときには、体育祭の応援合戦のように元気いっぱいでした(笑)
この楽譜にはあえて、mfやfなどの記号がついていません。武田先生が6年生へ出した新しい課題「表現を自分たちで模索する」という問いかけがありました。例えば「いま目に浮かぶ〜」という歌詞の部分は「やさしさ」を包み込んだような歌い方をしたり、「忘れないみんな〜」というサビの部分は一番伝えたい部分なので「力強く歌う」など、クラスのみんなで話し合って決めてほしいという宿題でした。

パート練習では担任の平塚先生が指導にあたってくれました。毎日の練習も平塚先生の指導の賜物だと思います。先生自身もこのワークショップを楽しんでくださっていたので嬉しかったです。
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卒業式まであと19日。
体育館でどのくらい声が出るのか?かなと思いました。本番は朝10時ですし、緊張もします。ボイストレーニングを続け、どんどん技術をアップさせて行ってほしいと思います。さらに良くなる可能性を秘めているなぁと思った、ラストの歌でした。
by monchicamera | 2013-02-28 17:41 | 311とその後

女川一小6年生ワークショップ「卒業式で歌う」第三回

2/13(水)、女川一小6年生のワークショップ第三回目が行われました(2回目は私は見学に行けなかったんです)。

おさらいをしておきますと、1回目はこちら。2回目には、武田先生が編曲した音楽に、歌詞を繋いで完成させる作業をしました。今回3回目からは、歌のレッスンが入ります。

まずは「ラララララ〜」で発声練習。ソプラノとアルトの2部構成に分かれました。「させしすせそさそす〜」という発声練習もやり、みんなの顔が一気に緊張してきました。歌い慣れない「さ行」ってけっこう難しいんですよね。
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この日、武田先生に教えてもらったのは「アンパンマンの顔」と「ロングトーン」です。「歌=自分の伝えた気持ちを表現するもの」だということ。つまりアンパンマンのようなにっこり笑顔で歌うように心がけましょう!ということを教えてもらいました。とても分かりやすい例えで、6年生もすぐに理解し実戦しました。ロングトーンは腹式呼吸を使って一息を長く持たせて歌う方法です。30秒は出来るように毎日クラスで練習することを課題として出されました。

最初は照れていて口元もあまり開かなかった生徒が何人かいましたが、武田先生の情熱と、まわりの友達に触発されたのか、次第に全員が声を出すようになってきました。レッスンの最後には、武田先生のお友達であるJAZZピアニストをゲストに3曲歌ってくれました。「好きな場所で見ていいよ〜」と言うと、男子たちはピアノの前に陣取ってました。JAZZならではの指先の細かい動きを見たかったようです。女子たちは武田先生の目の前へ。プロの歌声や発生の仕方をじっくり食い入ってみてました。プロの技を身近で見るというのは、上達への第一歩でもありますね。次のレッスンは、歌に表情をつけて行く課題があります。自分たちの歌を「どんな思いで表現するか?」ということを、クラス全員で話し合い、思い出に残る卒業式になれば良いなと思います。
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余談ですが。この日はちょうどレッスンの最中に大きめの地震が来ました。宮城沖M5.3だったかな。揺れの前にかなりの地鳴りがしました。慣れてない私はかなり動揺してしまったのですが、地鳴りと共に6年生は頭を覆うように伏せるポーズをとり、ドア近くに居た生徒はとっさにドアを開けていました。先生の指示が飛ぶ前に、私語を慎みささっと行動に移すというのは素晴らしいです。けっこう揺れが会った中で、冷静さを保っていました。

地震に慣れてしまっている彼らの日常を不憫にも思ったのですが、一方で「慣れなければいけない」という部分も感じました。余震はずっと続くし、私たちはどこに住んでいても、災害のリスクとともに生きていかなければならないのですものね。
by monchicamera | 2013-02-18 12:27 | 311とその後

Eテレ「グランジュテ」放送決定

Eテレ(NHK教育)「グランジュテ」 に出演します。

2013年2月16日(土 )22:25〜22:50です。
再放送 は、19日(火)10:30〜10:55です。

この番組は、いま活躍している女性たちが出演し、壁を乗り越えて飛躍する過程を語るという主旨の番組です。女川で生まれ育った私がどんな風に成長し、カメラマンになったか?そして震災がなぜ人生のターニングポイントとなり、現在どういう活動をしているのか?といった主旨のドキュメンタリーです。


ぜひご覧下さい♪
また放送後には、番組HPへ感想をお寄せいただけたら嬉しいです。

http://www.nhk.or.jp/kurashi/grand/
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by monchicamera | 2013-02-15 10:58 | 311とその後

写文集出版記念のトークイベントの映像(2012年3月2日)

「昨年の今頃は何をしていただろう」とふと振り返ってみました。

2012年3月2日、新宿ジュンク堂さんの全面協力で開催されたトークイベント。立ち見も出て、さらに会場に入りきらないほどのお客さんが来てくれました。

女川の兄貴・高橋正樹さんも駆けつけてくれ、写文集以上の濃い内容のイベントになりました。

この映像は、女川さいがいFMの有志が録って、ユーストリームで中継もしてくれたものです。ありがたいですね。

この映像を観て、少しでも女川に興味を持っていただけたら嬉しいです。
http://www.ustream.tv/recorded/20822913
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ところで、このトークイベントから約1年が経過するわけですが、女川はどんどん変わってきている面と、変わっていない面があります。「復興」と行っても、どこがゴールなのか私にはよくわかりません。

ただ1つ言えることは、「心の復興」は着実にしていると思います。女川の独特なパワーが源です。「もっと良い町にしていこう!」という気持ちは町民みんなが持っていると思います。

最後に。
2013年3月24日(日)、今年も「女川町商店街復幸祭」が行います。字をよーく見てください。「ふっこう」の「こう」は「幸せ」ですよ!私も実行委員をさせていただいてります。ぜひ女川まで足を運んでくださることを願います。復幸祭については、またお知らせさせていただきます。
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by monchicamera | 2013-02-08 21:50 | 311とその後

女川出島出身の方へ、ご協力のお願い

女川に出島(いずしま)という島がある。そこには、女川第四小学校と女川第二中学校がある。どちらの学校も、今年の3月で閉校する。町でそれぞれ1つの学校にまとめるためだ。

私と友人で掲載している「おながわ散歩」のツイッターにも書いたが、現在、この両学校で記念誌作成のために、卒業アルバムを探しているらしい。今までの学校の歴史、集合写真などを集めたいそうだ。2月2日の河北新報にも掲載されていた。

もし、このブログを読んでいる方で、出島の出身の方がいらっしゃったら(卒業アルバムをお持ちでしたら)、ぜひこの機会にご協力をお願いしたいと思います。

詳しくはこちら。「出島 ~いずしま~ 復興支援・応援ブログ」まで
http://izushima.exblog.jp/19938983/
by monchicamera | 2013-02-03 18:29 | 311とその後