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スペシャルな卒業式の為に、女川一小の6年生が動き出した!

私が学校アルバムを担当している女川第一小学校。六年生は卒業式に向けて新しい取り組みをしています。

なんと『自分達で卒業式に歌う歌を作詞作曲しちゃおう!』という企画です!来春から統合されることになり、女川一小としては最後の卒業式になります。私自身も母校のために、そして六年生のために、何かを残したいと思いました。

彼らの想いや才能をどんな風に引き出し、どんな形にまとめてあげられるのか…。小学校の授業の一環として取り組むことを担任の先生にこの企画を提案させていただき、その道のプロである武田夏子先生に指導をお願いし、今回実現しました。
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今日はその授業の第1回め。作詞チームと作曲チームに分かれて授業をしました。
冬休みの宿題として、自分たちが考えた言葉やメロディを作ってきてもらう課題を出していました。

今日のレッスンは、作曲チームはレコーディング。自分たちが考えてきたフレーズをピアニカやリコーダーまたは歌って発表します。録音された音源をもとに、武田先生が編曲をするという作業になります。中にはイメージ通りに歌えなくて何度も録音し直す生徒もいましたが、うやむやにせずに自分のイメージ通りに歌えるまでがんばっている姿もありました。そうしたピュアな6年生の姿勢はとてもステキでした。
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作詞チームもまた溢れるほどの言葉を用意していました。黒板に書き出して、共通の言葉は1つにまとめ、自分たちにしかないキーワード(例えば「ヒマラヤ杉」など)を上手にすくっていました。六年生とは思えないフレーズがたくさん!この学年はなかなかクリエイティブですよ〜。

授業は全部で4回。どのような歌が完成するか、そして卒業式での発表がどんな風になるか、これからの二ヶ月間が楽しみですね。

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by monchicamera | 2013-01-20 23:56 | 311とその後

読書メモ「離島発 生き残るための10の戦略」山内道雄著

【読書メモ】
「離島発 生き残るための10の戦略」山内道雄著

島根県隠岐にある小さな島、海士(あま)町。人口2500人の財政破綻寸前、高齢者しかいない町を救った、山内町長が2007年に書いた著者。ネタバレになるからあえて書かないが、島を愛する町長の眼差しは本当にステキだ。そして役場職員も素晴らしい仕事をしている。読み進めるほどに、胸が熱くなる。

私がこの本に出会ったきっかけは、先月のYahooアワードだ。女川向学館を応援していたが、その隣でノミネートされていたのが、この山内町長の町おこし戦略だった。

この本には女川復興のヒントも多いに隠されている。過疎化で悩んでいる町の方に、ぜひ読んでもらいたい。
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by monchicamera | 2013-01-04 00:33 | 311とその後

2013年もよろしくお願い致します

昨年はみなさまお世話になりました。

写真は10月に行った、スペインガリシア地方の西の果てにある灯台ですが、ここはカトリックの巡礼路のゴールであるサンティアゴ・コンポステーラを過ぎた、本当の最終地点であると言われている灯台です。ホタテの下には「0km」と書いてます。

ここでのゼロというのは最終地点だけど、私には「新しい始まり」に感じました。清い気持ちで、新しいスタートを切りたいと思います。

今年の活動としましては、1月にはEテレ某ドキュメンタリー番組の取材があり、自分自身を見つめ直すきっかけになりそうです。放送は2月中旬を予定してます。

2013年もよろしくお願い致します。
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by monchicamera | 2013-01-01 19:14 | 311とその後

トレーラー宿泊村 El faro その2

27日は女川のトレーラー宿泊施設「El faro」のオープン式典パーティーで、シェフとしてお手伝いをしてました。宿泊村の名前がスペイン語なので、それにちなんでスペイン料理を出してお祝いしようということになり、10月にスペイン視察をしてきた仲間と一緒にイベントの構想を練ってきました。
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海外から見た東北地方はあまり知られることがないのと同様で、私たちもガリシアについてあまり知りませんよね。私たちは「スペイン」と聞いただけで、太陽とフラメンコと闘牛をイメージしますが、スペインは地方によって食べ物も文化も違います。特にガリシアは、雨が多く緑が生い茂り、漁業も農業も酪農も盛んです。16:00からのパーティーでは、女川町内の飲食店の料理と共に、ガリシアの料理をお出ししました。ガリシアは女川と同じリアス地形であることから、魚介類の素材はほとんど同じものが捕れるので、レシピは違えど女川らしい料理になるだろうと考えました。
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女川の方々や、遠方からのゲストに好評だったのは「鯵のスペイン風たたき」と「鱈のニンニクスープ」でした。日本の味付けとは違う料理に、新鮮さを感じてもらえたと思います。また女川ならではの素材の良さを味わっていただけたと思います。ホットワインも予想以上に好評で、こういった新しい洋食が女川で受け入れられるだろうという期待感もありますね。

イベントスタッフも、女川の復興を担うメンツばかり。最高のチームワークでした。このメンツなら、これからの女川はますます楽しくなっていく予感がします。

私たちはイベントだけのお手伝いですが、宿泊村にとってはここからがスタート。これからも女川町宿泊村「El faro」を応援してます。
by monchicamera | 2012-12-29 19:09 | 311とその後

トレーラー宿泊村 El faro その1

女川の清水地区に12月27日、新しい宿がオープンしました。ニュースで見た方も多いと思いますが、トレーラを使った宿泊施設で、パステルカラーの明るい色の一角になりました。このホテルは、女川の被災した4軒の旅館や民宿さんが集まって「女川町宿泊村共同組合」を発足。1年半もの間、温めてきた宿がついに完成しました。
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宿の名前は「El faro(エル・ファロ)」と言って、スペイン語で「灯台」です。被災地を照らす光になりたい、との思いが込められているようです。「なんでスペイン語なの?」ってツッコミがあると思いますが、その辺はどの新聞もふれていないので、スッキリしない方のために私なりの解釈を書いておこうと思います(これはあくまでも個人的意見なので、適当に読んでね)

その1:三陸のリアス式海岸の「リアス」は、スペイン・ガリシア地方の「Rias(入り江)」に由来することから、スペインを意識した。
その2:女川の文化はラテン的である(家族や人付き合いを大事にする)
その3:宿の至る所に、本場スペインタイルが装飾されている(スペインタイルを作っている方が女川に居るんですよ〜)
その4:組合のメンバーであるDon ENDOは、捕鯨船に乗っていた事もありスペイン語が話せる。

まぁ、そんな感じだと思います(笑)
「ライトハウス」って宿名よりも、なんとなく「エルファロ」ってカッコいいと思います。

そんな宿のホームページはこちら
私が写真を担当しました。
http://elfaro365.com/


そして宿の案内映像は、私の旦那・佑介くんが作りました。どうぞご覧ください。
http://youtu.be/7y6JXHOfNyo

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by monchicamera | 2012-12-29 18:26 | 311とその後

みなさんに知って欲しい〜女川町の震災廃棄物処理のこと〜

女川町石浜(日水跡地)にある「中間処理施設」を見学してきました。
「こんなにも丁寧に処理されているんだ!」と驚くことが多かったです。
東京へ運ばれている瓦礫は、もやは瓦礫ではなく、リサイクル製品として使える素材になっておりました。
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そしてこの処理施設を支えているスタッフのみなさん。多くは女川や石巻の人たちです。プロ意識を持ち、被災者自らが一生懸命に働く姿に私は感動しました。地味な作業で、一般には知られることが少ない仕事ですが、この人たちが町の復興を支えているのです。


瓦礫と一般的に言われても、色んな種類があります。
我が家もそうですが、津波で家が跡形もなく全壊し、その粉砕が町の至るところに散らばっていたわけです。木の柱だったり、家の外壁やコンクリートだったり、写真館のレンガだったり、家の中を考えてもふすまや家電製品から布団から、あらゆる「ゴミ」が出るわけです。しかもそれは津波で運ばれてきた泥も混じっていて、1年8ヶ月を経過して、自然と土になろうとする力があるんでしょうか。下の写真のようになっています。
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一見すると、大きく呼べば「土」といった感じで、土の中に木材、鉄くず、プラスチックが混ざっているように見えます。これらは「混合廃棄物」と呼ばれますが、「瓦礫」という言葉のイメージでもなく、「ゴミ」でもなく、といった印象です。

これをどのように処理していくのか?ということを知るために、女川町の石浜にある「中間処理施設」を見学してきました。
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瓦礫は、一次選別(大きい木、石、家電、タイヤ、鉄)で選別、選別できない混合物はふるい機で土砂、20mm~200mmの混合廃棄物にふるいます。

次に中間処理施設で、混合廃棄物(20mm~200mm)→磁選機(鉄を選別)→ふるい機(50mm以下の混合物Aと50mm以上の混合物Bに分けます)

A.50mm以下の混合物は精選別ライン(水選別で)でサラサラの土と石と木に分けます
B.50mm以上の混合物は、手選別ライン(手作業)で紙・布、プラ、鉄・非鉄、石・コン殻、危険物、木に選別します。

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手作業のレーンを見ていると、スタッフがささっと素早く分別していきます。写真を見てもわかるように、ベルトコンベヤーに乗ってくるものは土砂が付いているので、何の物体であるか分かりづらいのですが、それを一目散にパパッと[紙・布、プラ、鉄・非鉄、石・コン殻、危険物、木]に選別する手際の良さは職人技です。毎日何時間この作業をしているかなぁ思うと、本当に感心します。砂利も再利用するために綺麗に水洗いされます。頭上から砂利と泥水がどさーっと落ちて来る中を、砂利以外が混じっていないかチェックしているスタッフがいました。何でも便利な世の中になっても、最後は人の手によって丁寧に分別されているのです。

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種類別に分けられたコンクリート、石は埋め立てに利用され、金属はリサイクルされます。木くずや布類は小さく粉砕され、コンテナに詰められ、そして東京の焼却施設へ運ばれていきます。大まかに書きましたが、私が勝手に想像していた瓦礫処理と大きく異なっており(恥ずかしながら、瓦礫のままトラックに積まれて運んでいものだと思ってました)、実際はとても合理的で環境に配慮されていた方法でした。細かく放射能測定をしていたのも印象に残りました(もちろん基準値を超える数値は出ていません)
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瓦礫置き場とされた、女川町清水地区。
ここは住宅地があり、女川の水産加工場もたくさんあった場所です。
昨年の今頃に比べ、処理のスピードが速まったおかげか、だいぶ少なくなってきたようですが、これを全て処理するにはもう少し時間がかかりそうです。
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by monchicamera | 2012-11-26 18:36 | 311とその後

においの記憶〜焼肉幸楽

我が家のお向かいさん。まさに「女川のソウルフード」。日経で取材してくださったんですね。嬉しいです。

日経BPネット:焼肉を故郷の味にした、女川「幸楽」~味から始まる復興~

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私が生まれた時からずっと付き合いのある幸楽さん。先代の時代からずっとずっと仲よくさせていただきました。家族を亡くした辛さは我が家と同じで、いやそれ以上で。震災から仮設住宅へ入居するまでの8ヶ月間、避難所で独りでした。一番頼りにしたかったであろう、おみくん(奥さん)が居てくれたら……と避難所にいる富五さんを訪ねる度に何度も思いました。

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きぼうのかね商店街で店舗を構えることができる!と決まったとき、主人の富五さんの喜んだ顔がとても印象深かったです。普段はあまり表情に出さない人なので、悲しみも喜びもにじみ出ていました。

2012年の4月末(つまり震災から1年以上経ってから)ようやく新店舗を構えることができました。GWに東京の大学に通う息子が帰ってきて、仕込みを手伝っていました。新規開店前の幸楽のドアを開けた瞬間、牛骨野菜スープのダシの匂いがふわーっと優しく香りました。鼻の奥から脳へと巡り、あの頃の記憶や懐かしい女川の町並みが思い出されました。

「あ、幸楽のにおいだ!」

私が子供のころから嗅いでいる記憶のにおいです。まるでそこに、おみくんとばっぱ(義祖母)がいるような感じがしました。子供の頃、我が家の夕食が気に入らなくてすねてしまって、お向いの幸楽へ行き、まかないをよく食べさせてもらっていました。今もお店のダシのにおいを嗅ぐ度に、私の頭の中には、子供のころの女川の風景がすーっと広がります。

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新しくオープンしたお店は、毎日お客さんで賑わっています。ひとりで切り盛りしているので大変そうですが……味はピカイチです。女川へお越しの際はどうぞご利用くださいませ。
by monchicamera | 2012-11-22 13:29 | 311とその後

チャリティーカレンダー

私も参加している「チャリティーカレンダー」が発売されました。東北出身の若手写真家の作品を集めた2013年カレンダー。

収益はみちのく未来基金を通して震災孤児へ寄付されるそうです。「チャリティーカレンダー」は、来週11/21より、以下のネットで販売開始です。

みちのく応援団 東日本大震災復興支援プロジェクト
http://www.daishinsha.co.jp/charity/index.html

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by monchicamera | 2012-11-21 21:53 | 311とその後

おかげさまで七五三は無事に終了しました

11月17日、18日の二日間、女川きぼうのかね商店街で行った「七五三撮影会」は、おかげさまで無事に終了しました。13組19人の子供達、そして3組の家族ポートレートの撮影がありました。

昨年の様子は写文集「女川 佐々木写真館」にも書いてありますが、今年も同様に2ポーズ1万円という料金でやらせていただきました。近所のおばちゃんたちも見学に来たり、「やっぱり女の子の着物はいいわよね〜」「滅多に見れない時代になったから、こうして見れるのが楽しいわ〜」と、はしゃいでおられました。たしかに、被災前は女川にもう1つ写真館がありましたし、私が子供の頃はピーク時で4軒ありました。被災した女川町には、現在人口8000人(住んでいる方はもっと少なく5000人位?)ですが、写真館はありません。着物姿すら滅多に見ることがない町になっていましました。こうした中で、今回の臨時写真館が開催されることにより、町の人にとっても嬉しいイベントの1つになったのかもしれません。

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また予約をしてくださったお客様は、父の代から来てくださってる方も多く、気持ちを引き締めて撮影させていただきました。父の撮り方とは違いますが、お子様の成長の記録を私に任せてくださっていること、そして「佐々木写真館」を愛してくださっていることに感謝します。

今はこども写真館(チェーン店で衣装をたくさん着れたりするのがメリットですね)が浸透している時代ですが、私の持論では「お客さんが必要としているものを、予定している予算内で、きちんとしたものを残す」ことが大事だと思っています。

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そうした考えのもと、今回も女川の老舗美容室であるサロンド鈴木さんにお願いしました。伝統的な日本髪も、現代風のアレンジも、きちんと髪を結ってくださり、その子供の個性に合わせてアレンジしてくださいました。子供にとっては初めての経験ですが、お母さん方にとっても初めて見る(知る)という場合も多かったようで、「今日参加してよかったわ〜」との声もいただきました。こういう機会にこそ、日本らしい伝統や美しさを子供たちに伝え、写真で残してあげたいと思っています。

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昨年に比べて、引越しなどで子供の数が減少しており、しかも両日ともに小学校の学芸会で日程が重なってしまったために、集客が見込めないのでは…と懸念をしておりましたが、知り合いやFacebookでの口コミのおかげもあり、なんとか目標人数をこなすことが出来ました。これも応援してくださっている皆様のおかげです。

そして、快く場所を提供してくださった女川町商工会のみなさま、美容着付けを担当してくださったサロンド鈴木先生のおかげで、こうして「佐々木写真館」が今年も女川で営業できました。来年も続けるつもりです。ありがとうございました。
by monchicamera | 2012-11-20 22:02 | 311とその後

女川で七五三やります!

11/17(土)18(日)の二日間、女川町きぼうのかね商店街にある「商工会 大会議室」にて、七五三の撮影会をします。衣装、着付込みで/2カット(全身+顔写真)で1万円です。

女川の方、そして石巻など近郊の方で、七五三を撮りたい方、また小さいお子様がいらっしゃる方、ぜひこの機会にお越し下さい。予約制となっておりますので、私宛に連絡をいただけると幸いです。

佐々木写真館 鈴木麻弓
monchiphoto@gmail.com


昨年はいろいろな方のご協力があり無事に撮影できました。その様子は写文集「女川 佐々木写真館」の中にも書いております。今年も同じような内容でやらせていただけることになりました。場所を提供してくださった商工会さん、そして今年も美容を担当してくださる女川旭が丘のサロンド鈴木さん、ありがとうございます。
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by monchicamera | 2012-11-06 14:14 | 311とその後