カテゴリ:311とその後( 131 )

Yui 最新号

東北電力で発行している「Yui」という冊子の最新号に、私のインタビューが掲載されています。
ほんわかした雑誌で、東北で活動している人にスポットを当てた特集などがありおもしろいです。読みたい方は無料で送っていただけるみたいですよ。
https://g104.secure.ne.jp/~g104224/form_tei.html
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by monchicamera | 2012-07-27 14:02 | 311とその後

鎮魂歌

仙道作三さんという作曲家がいる。日本古来の民俗学を研究しオペラにするという、ダイナミックな曲を生み出す作曲家だ。女川にもゆかりがあり、高村光太郎のオペラを作曲している。女川で毎年夏に開かれていた「光太郎祭」では毎年女川へ来てくださり、オペラを披露してくださったり、地元の中学生と合唱のコラボなどもしていた。女川の文化向上にとても貢献した方だ。女川の海岸には、大きな石に彫られた光太郎の文学碑があった。いまはどこかに保管されているのだろうか(実は私もその行方を知らないのだ…)

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今日はその仙道作三先生のコンサートへ行ってきた。震災後に完成した彼の鎮魂歌は、東北に眠る民族のリズムを刻み、海から山へと駆け上り、魂が天昇する曲だった。東北の民俗学ルーツをわかってらっしゃる方が命を紡いで描いた曲だと感じた。先生は秋田県羽後町の出身で、私の母と同郷である。里山で少年時代を過ごしたそのDNAが彼のメロディーの奥底に刻まれている。「ぼくは、熟成チーズのような人だからねぇ〜」といつも気さくに話しかけてくださる。海で育った私とは「何かが違う」のだが、広い意味での東北のリズムというものは、東北で生まれ育った者にはとても心地よく懐かしい音を刻むのだ。

f0044846_9145743.jpg先生が震災後に東北各地を巡って書き記した本も発売された。「東北・大地をゆく」というタイトルには、まさに先生の根底にある東北魂が表れている。東北といえど面積は広い。その土地によって山岳信仰があったり、海神信仰があったり、様々な文化が混じり合う。人々がいかに自然とともに暮らして来たのか、そのルーツが作曲家というフィルターを通して語っているのが興味深い本だ。こちらは全国の書店やネットでも購入できる。ぜひ読んでいたいただきたい。http://www.shunjusha.co.jp/detail/isbn/978-4-393-37326-2/
by monchicamera | 2012-07-27 09:19 | 311とその後

シーフードショー2012を終えて

ジャパン・インターナショナル・シーフードショー2012を無事に終えた。昨年と同じように女川水産加工研究会のブース、そして被災地の特別ブースに、先週撮ったばかりの写真を飾った。昨年と違う点は、女川の水産加工品をたくさん並べられたことだ。女川町内に大小あわせて46社あった水産加工会社は、4社のみを残し被災した。そして1年が過ぎ、14社まで復活した。

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沢山の水産関係者が集まる大きな展示会で、女川水産加工研究会のブースにも沢山の方が足を運んでくださった。昔から取引のある方や、女川に縁のある方が話しかけてくれた。「女川はいまどんな感じですか?」と皆さんが口を揃えたように質問する。私たちは先週撮りおろしたばかりの写真を指差し、港が整備されている様子や、新設された加工場、そして元気よく働いているスタッフの顔を説明する。力強く復活していく女川を写真や商品で伝えることによって、安心してもらったり、共感してもらったり、そして応援してもらっているんだなと感じる3日間になった。

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また、他のブースを見学すると今まで気がつかなかったような発見も多くあった。日本には沢山の輝かしい食材が眠っている。眠っているというのは、世の中へのアピールが足りない、または認知度が低いという意味だ。例えば、北海道のカニ・イクラ・ウニなど、誰もが知っていて、それを食べる為にわざわざ旅行へ行くほどの魅力がある。だが同じように魅力ある水産食材を私たちはどの程度知っているだろうか。この展示会で初めて食べる加工品や食材もあった。こんなに美味しい食べ物があるなら、その土地へぜひ行ってみたいと私は思うのだが、各地が上手にアピールすれば、「食の王国・日本」として、観光や経済を回すヒントになり得えるのではないかと感じた。
by monchicamera | 2012-07-22 12:43 | 311とその後

女川を支える銀ザケレディース

ジャパン・インターナショナル・シーフードショー2012にて、女川水産加工研究会のブースに、写真を飾ることになった。
http://www.exhibitiontech.com/seafood/

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月曜日に女川へ帰り、復活した水産加工場を訪ねて回った。港町で生まれ育った私が、加工場へ足を踏み入れたのは初めてである。とにかく印象的だったのは、働く人々の表情がイキイキしていることだった。多くは「おばちゃんたち」であるが、女川の水産はこの女性たちに支えられていると言っても過言ではない。彼女たちの手さばきは見事である。今の季節は銀ザケが盛んであるが、その職人技が素晴らしく、「銀ザケレディース」と名付けたくなった。

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取材に行った数社の中には、新工場を建てた会社もあるし、修理をして昨年9月に再開したばかりという水産会社もあった。どの会社もピカピカして見えたのは、工場が新しくなったせいかもしれないが、やっぱり働く人たちの士気の高さにあると思う。これは女川の誇りであり、財産である。震災後立ち上がって来た企業は、まだ指を数えるほどであるかもしれないが、確実に復活している。その様子をまずはシーフードショーで人々に伝えたいと思っている。
by monchicamera | 2012-07-13 22:00 | 311とその後

1年と4ヶ月

7月11日。月命日。
今週は女川へ2泊3日で行っていた。
月命日の朝、いつもと変わらない夏の朝霧が女川を包んでいた。

情報に進展はなく、未だ両親はかくれんぼしている。
見つかるかどうか……、私はどちらでもいいと思っている。
当初のような見つけたいという必死さはもう無くなった。
勝手かもしれないが、遺体との対面によって自分が混乱してしまいそうだから。
きちんと成仏してくれればそれでいい。

少しずつ、少しずつ。
お父さんがいなくても、お母さんがいなくても、
「私」という存在が成り立つように、1年4ヶ月かけて埋め合わせてきたつもり。
色んな人に助けられ前に進んできた。ありがたい。


かつて祖父がそうしたように、父がそうしたように、熊野神社から町を眺める。
大好きな町はどんな風に変わって行くのだろう。

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by monchicamera | 2012-07-11 15:25 | 311とその後

UR PRESSにインタビューが掲載されております。

UR都市機構は、震災直後から女川に支援をしてくださっています。現在は復興住宅や町づくりなどに大きく支援してくださっています。URが発行する、UR PRESSという雑誌の取材を先日受けました。私の記事は、女川[2296KB]PDFをクリックして、2ページ目に掲載されております。女川町長や竹浦の漁師さん達のインタビューもあります。ぜひ読んでみてください。PDF版がこちらで読めます。
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by monchicamera | 2012-07-10 20:43 | 311とその後

産経新聞 書評に載りました

親愛なる野口健さんが書評を書いてくれました。うれしいです。6月30日発売の産経新聞の書評倶楽部に掲載されました。

この書評はWEB版も見れます。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120630/bks12063007540003-n1.htm

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健さんとは今年1月に女川へ一緒に行きましたが、こうして健さんの書評を読むと気持ちが引き締まりますね。いつも気さくで面白い話をしてくれますが、彼の活動を通しての芯の強さというか、人間の強さが好きです。それは決して「自分のためにがんばる」というスタンスではなく、「次の世代を担う子供達のためにがんばる」という姿勢です。富士山清掃も、エベレスト清掃も、遺骨収集も、「自慢できる国、日本にしていこうじゃないか!」という想いがあるのです。自分たちが誇れる国でなければ、子供たちも育っていかないし、跡をついてきてくれない。だから今がんばっている。そういう健さんの気持ちと、自分の書いた写文集が繋がっているということは嬉しい限りです。同じ30代、ここで踏ん張って、日本の未来を明るく照らしていきたいです。

野口健さんの本も素晴らしいので、みなさんに一度読んで頂きたいです。
『それでも僕は現場に行く』PHP研究所 (2011/6/22発売)野口健 著
以前ブログでも紹介しました
by monchicamera | 2012-07-01 10:46 | 311とその後

ドキュメンタリー「Snapshots」がwebに登場

先月、日本国際放送jibTVにて、全世界に配信された私のドキュメンタリー「Snapshots」がWEBで見れます!見逃した方、もう一度見たい方、ぜひ見てください!そして「女川」を感じてください。

日本国際放送 特別番組FORWARD
http://www.jibtv.com/video/video6.html?n=0

こちらのサイトからすぐに番組が観れます
http://ow.ly/bSqmW
by monchicamera | 2012-06-28 13:54 | 311とその後

PHOTONEXT 2012 無事に終えました

PHOTONEXTに来てくださった方、ご清聴ありがとうございました。無事に40分間のスピーチを終えることができました。会場には200人ほどでしょうか、たくさんの方が集まってくれました。こうした場であってもあまり緊張しないタイプなのですが、ここだけの話、開始3分でとても喉が乾き、話しづらかったです。席を見渡すと、仙台で一緒に仕事をしていたカメラマン、おつきあいのある業者さん、東海地区のセミナーでお世話になった写真館さん、私のプロフィールを撮ってくれた稲垣さん、お義父さんのお友達、フジフイルムの写真展に来てくださった方、女川出身の先輩方など、色んな方の温かい眼差しを感じながらスピーチをすることができました。こうして応援してくださる方々がいるから、今の私がいるんだな〜と思うと感動しました。とてもありがたいです。

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私は「ポートレートの文化を日本に広めていくこと」を信念としていて、現在肖像写真に力を入れて仕事をしています。今回は震災話で終わらせたくなかったので、私の活動から見える「今の女川をリアルに感じてもらう事」と「写真の大切さ」を、今回の講演で伝えたいと思っていました。

女川マダムの活動を通して感じた事、自分の目標などを人前で話すというのは、考えてみるととても勇気のいることです。応援してくださる方も多いので、期待に答えられるように、生涯を通して、私の人生のテーマとしてやり遂げていきたいと思っております。志を同じくする人が、全国にもたくさんいるといいなぁと思っております。今後ともよろしくお願い致します。
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by monchicamera | 2012-06-27 18:52 | 311とその後

PHOTONEXT 2012  センターステージに出演決定

6月26日、27日に東京ビックサイトで開催される写真イベント「PHOTONEXT 2012」。
初日の26日(火)11:00より、センターステージにて基調講演をやらせていただくことになりました。女川マダムへの取り組みなどを中心に、「写真の力の素晴らしさ」を語りたいと思います。入場無料/予約不要となってますので、興味のある方はぜひどうぞ。

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http://www.photonext.jp/

また、プロメディアさんのブースでは、写文集を売らせていただくことになりました。こちらも合わせてよろしくお願い致します。
by monchicamera | 2012-06-25 13:42 | 311とその後