<   2011年 05月 ( 17 )   > この月の画像一覧

読売オンライン

読売新聞に紹介されました
http://blogs.yomiuri.co.jp/shashun/2011/05/post-1f8a.html
by monchicamera | 2011-05-31 21:43

10年ぶりのNY

f0044846_10491531.jpgブログのタイトルにもあるように、私は旅が好きだ。
初めてアメリカに行ったのは2001年の5月。そこから3ヶ月間観光ビザが切れるギリギリまでアメリカを横断した。西海岸シアトルから始まって、LA・グランドキャニオン・ラスベガス・サンタフェ・シカゴ・NY・マイアミ。

英語もろくに話せないのに、ライカを片手に3ヶ月色んな土地に行き、色んな人に出会った。そこでの経験が今の私の礎になっている。

アメリカ横断の旅から戻って1ヶ月後。
2001年9月11日。それは起こった。
アメリカという国が自分にとって重要な位置を占めていた。たくさんの友達、たくさんの出会い。そういった大事なものが壊されていくのを感じた。言葉では表現しきれない。

f0044846_10503866.jpg

5/22に「911メモリアル館」へ行った。
亡くなった人々のポートレート、現場から出て来たハイヒール、真っ黒に焦げた飛行機の窓。救助活動にあった消防士たち。10年前にタイムスリップしたように心が痛くなる。そして、未だに行方不明の方が24名。特定できなかった遺体が1100名もいることを知った。

f0044846_10485285.jpg

現在、私たちが置かれている立場と似ている部分がある。私の両親もそうだが遺体が見つからない。たとえ海から上がったとしても特定できるのかどうか自信がない。NYの人々はこの苦しみとどう向き合って来た10年間だったのだろうか。そんな場所で今回写真を展示できたこと、子供達の絵を見てもらえた事はとても意味がある。

f0044846_10485615.jpg
マンハッタンから出ているスタテン島行きのフェリー、10年ぶりに乗船した。そして同じ景色を納めた。今グラウンドゼロには新しいビルと公園が建設されている。人々はそこから何を学ぶのか…。

今日、私は女川へ帰る。
 
by monchicamera | 2011-05-29 10:55

一流の写真家とは…

一流のフォトグラファーが来てくれた。
名前はPeter Cunningham。ロックバンドやドキュメンタリー、そして禅の世界など。彼の作品全体を通して感じるのは「人とのつながり」。人間の精神世界まで写り込んでいる様な気がする。

1970年代のBruce Sprinsteen やデビュー時のMadonnaの写真をwebで見たが、知っている写真ばかりだった!全てにおいてカッコイイ。
ボストンから着いたばかりなのに、ふらりとAIGAにやって来て、私の写真を食い入るように見てくれた。そうとも知らず、たくさんの話をした。一見すると「変なおじさん」(笑)。CANONをぶら下げてキャップを被って、話をすると、不思議とす〜っと心に入って来る。

「女川の風景写真には人が写っていないけど、意図的に人を外したのか、それとも人が本当にいないのか?」「この丘の同じ場所から毎回写真を撮りなさい」などとアドバイスをくれた。

f0044846_16124247.jpgちょうどその時、私の取材をしていたTVクルーがギャラリーにいたのだが(彼らの紹介でPeterさんは来てくれたのだった!)、いきなり二人でフォトセッションをすることになった。

f0044846_1612155.jpg
ギャラリーの中は自然光とタングステンが混じり合うミックス光。撮影するには撮りづらい。どうやって撮ろうか?何のレンズを使おうか?とカメラバックをごそごそしていたら、Peterさん早速激写(笑)、先手を打たれた!

私の周りをぐるぐる回って、適当にシャッターを切っている。本当に適当だ(笑)何がどう写っているのかも全く予想つかない。運動会の競技にも見えて来る。これが一流の写真家だと紹介されても、ただの「変なおじさん」にしか見えない。

ところが、後日彼のWEBを見て驚いた。
f0044846_16123115.jpg


写真が……、カッコイイ!!
これが一流のworksなのか。あの状況、そして私の雰囲気をよくとらえてる。
ま、ま、負けた…(最初から勝負になっていないんだけど、笑)。

ちなみに私が撮った写真はコレ。
ふつーのどこにでもあるポートレート。
唯一の救いは彼がフォトジェニックだったこと位だ。
f0044846_1612541.jpg


こんなに素晴らしい「変態フォトグラファー」(peterさんすみません)を、「まとも」に撮ったところで、面白くもなんともないのだ。彼ららしさが活かされてないのが残念だ。まだまだだな、わたし。

悔しさはないのだけれど、あの状況で撮影をするときに、私とPeterの何が違っていたのだろう?とずっと考えている。「一流とは何か…」 今後に向けた良い課題になった。
by monchicamera | 2011-05-28 16:19

NYの学校 その2

5/19。NY郊外にある日本人学校を訪問しました。今回ご縁があり、突然の訪校にも関わらず先生方が「講演会」と題して、わざわざ授業時間を削って準備してくださいました。ありがたいです。

f0044846_110862.jpg
「海外に住む日本の子供」にとっても、やはりこの震災の影響は大きかったようです。離れていても祖国は日本。この学校では3/18に、全校生徒が率先して「チャリティーコンサート」を開催しました。「自分たちに出来る事は何だろう?」と子供たちなりに考え、地域の方々と集まって演奏したり募金活動をしました。中にはメロンパンを焼いてきて、それを売って募金した生徒もいるそうです。自分の労働への対価を募金に…、日本とは違う発想が素晴らしいと思います。

質問カードを見せていただいたところ、「日本は子供どうなってるの?」という疑問が各学年で共通していました。「日本という故郷」で何が起こっているのか、みんな知りたいんです。
f0044846_10595951.jpg


1時間の講演では、最初に資料を使って「どんな津波が町を襲ったのか…」簡単に説明しました。あまりにもショッキングな写真だと低学年にはキツい。ビルが90度横倒しになっている写真は、「どの面が天井でしょう?」と質問し、なぜそうなったのかを説明。「どうやってビルの3階に車が運ばれたでしょうか?」など、小1から小6まで、いかにして興味を持たせるか…、私なりに考えました。

f0044846_1101178.jpg
「女川の小学校の先生が欲しいものは何でしょう?」
  (ー答えはグラウンドです。仮設住宅建設で使えない)
「女川の小学生に人気ナンバーワンの職業は?」
  (ー答えは自衛隊)

クイズ形式にしたところ、低学年にも解りやすい説明になったと思います。それと同時に、被災地の子ども達も元気にがんばっているんだよ!という現状を伝えることができたと思います。
最後に、全校生徒で合唱のプレゼントをしてくれました。「YOU CAN 愛の国」という素敵な曲です。3/18のチャリティーコンサートでも歌った、元気になれる曲。そしてみんながつながっていける…そんな歌でした。いつか女川の子ども達と一緒に歌える日が来たらいいなと思います。この学校の生徒達ににも、和紙に絵やメッセージを書いてもらったのでHug Japanの活動として「メッセージリレー」を繋げていきたいです。
f0044846_10595780.jpg

by monchicamera | 2011-05-27 11:04

5/18 フジテレビ

5/18フジテレビ、昼のニュースで流れた映像です。


私と父についての情報は、とても素敵なストーリーに書いていただき嬉しく思ってます。
が、付け加えて言うならば、子供の絵の展示もとても重要であり、私の「個展」ではありません。あくあくまで「展覧会」です。Hug Japanの活動をもう少し説明してほしかったなぁ。

子供の絵を説明するときに私の写真が必要だし、私のこの状況を克服でさせてくれたのは子供の笑顔です。お互いに支え合って成り立っている展示なのです。子供たちの絵も注目してもらいたかったです。
by monchicamera | 2011-05-26 09:42

Hug Japan in NY

NYで結成された仲間たちと、一緒に活動できてよかった。
ありがとう。
1人じゃないんだ。仲間がいればこれからもがんばれる。そう思った。
Here we are....

f0044846_7234056.jpg

by monchicamera | 2011-05-25 04:58

アートの可能性

f0044846_5252041.jpgNYのチェルシー地区には、たくさんのギャラリーがあります。こんなに点在しているエリアって便利です。無料だし気分によってふらっと見に行けるし、煮詰まった時なんかにもいいですよね(笑)よくわからない現代アートがたくさんあって(もはや好みの問題ですが…)、さすがNYだなぁ~と。日本もこうなればいいのに。

その中で、鉄骨や廃車のバンパーを集めたオブジェが難点かダイナミックに飾ってあるギャラリーがありました。数ヶ月前なら「かっこいいなぁ~」と眺めていたんですが、「女川の車の方が、イカしてるぜ!」と素直に思ってしまった(笑)津波の力でねじ曲げられた車たち、もはやアートになる!と確信を得ました。

f0044846_5215342.jpg
311の後にはすべてのものに対する見方が私の中で変わりました。知名度があるアーティストだろうと何だろうと、自然の作る造形に勝るものはない。


f0044846_5215031.jpg
マンハッタンの西南側、ミートマーケット地区。廃線になった線路を改造して「ハイライン」という遊歩道を散歩しました。ウッドデッキが南北にすらっとのびて、どころどころ線路が見えていて、素晴らしく手入れされたガーデニングの技術。嫌味がなく計算され尽くしたベンチたち。マンハッタンの古いビル群にもマッチしていて、毎日散歩したくなる遊歩道でした。

f0044846_5215669.jpg
線路だった場所をこのように改造できるセンス。歩きながら「女川の復興モデル」を考えました。女川の海岸沿いは地盤が沈んでしまって、再度津波の可能性があるから家を建てるのも怖い。それでも土地の有効活用するなら海岸通りに、NYのハイライン公園みたいなものを作っちゃえばいいのに…。

命(人間)がなくなった場所に、新しい命(植物)をたくさん植えればいいのになぁ~と思いながら、夕暮れのマンハッタンの片隅を歩きました。10年前のNYとの違いを楽しみながら…。
by monchicamera | 2011-05-19 05:15

NYの小学校 その1

f0044846_510126.jpg今日はマンハッタンにある超リッチな男子小中学校へ訪問しました。
どのくらいリッチかというと、○○くんのお母さんは□□のプリンセスだとか、○○くんのお父さんは俳優とか(笑)。制服もラルフローレンのカタログから飛び出したようにおしゃれ。さすがNYです! 超ド田舎で育った私には驚きでした。

まずはじめに、先生からの紹介、そして私の自己紹介。「My name is Mayumi, I am photographer,coming from Japan,small town Onagawa destroyed by Tsunami. I lost my parents and house.(私の名前はマユミです。日本の写真家です。津波で崩壊した女川から来ました。両親と家をなくしました。)」

一瞬にして教室が凍りました。「テレビで見ていた出来事がすぐそこまで迫ってきた、だって目の前にそういう人がいるんだもん!」そんな感じでしょう。

続いてベネッセ的場さん(同じ女川の出身です!)が、どのような地震と津波が町を襲ったのか説明をしました。生徒達の目は釘付け。被災地の子供の書いた絵を難点か紹介し、和紙を配り始めると、我先にと好きな色の紙を選んで書き始めました。

f0044846_5101136.jpg
クラスみんなの反応が早く、日本のお友達に手紙を書くように、そして今まで思っていた震災についてのことを書き始めたり、日本のキャラクター(NHKどーもくんが人気!)を書いたり。名前もわざわざカタカナで書いてくれたり。会ったこともない「友達」のことを考えて、一人ひとりが個性的な1枚を仕上げてくれました。

作業が終わると、私のところに何人かの生徒がやってきて、手を握るんです。そして「thank you for coming(来てくれてありがとう)」と言うんです。握手して泣きそうになっている子供もいました。そんな様子に私も勇気づけられました。

国がどこだろうと、お金持ちだろうと、どんな人種だろうと…。
そんな垣根は関係ないということを気づかせてくれました。そして子供たちの素直な気持ちに触れ心が熱くなりました。

帰るときに、「私は今まで辛かったけど、今日みんなの絵と笑顔で元気になりました。ありがとう。」と挨拶すると、みんな嬉しそうにしてくれました。

この様子は、女川を始め Hug Japanの子供達に伝えたいと思います。
「世界をつながっている」ーーーいま、一番大事なことかもしれません。
by monchicamera | 2011-05-18 23:59

各メディアの紹介

アメリカABCニュースで、Hug Japanの活動が紹介されました。
NYハーレムにある小学校を訪ねた模様です。


展示の様子はFCIのニュースでも取り上げられていたようです。同じフジでもこちらの方がHug-Japanの本質に迫られているね。

毎日新聞にも展覧会開催のことが掲載されていました。
東日本大震災:「たった一つの命、大切に」 被災した子供の作品展--NY - 毎日jp(毎日新聞)


このほか、NYで大人気のニュース番組「NY1」の取材も受けました。
by monchicamera | 2011-05-18 21:31

放送予定

日本時間、18日のフジテレビお昼のニュース11:30〜放送決定です。NYの様子を取材していただきました。ぜひ見てください。

おはようございます。NYは朝の8:00です。震災後初めて夢で両親の姿を見て疲れました。母が当たり前のように茶の間に出てきて、そのあと父もふら〜っと出てきて、消えてしまう前に「今までありがとう」って言わなきゃと焦ってたら夢から覚めてしまいました。

今日はHugJapan展覧会の初日です。
f0044846_2155133.jpg


私にとっても父にとっても、初めての海外での写真展。父の作品は船大工のポートレート。被災地とは直接関係ないけど写真の評価が高い。「天才は死んだ後に評価される」と旦那に生前言っていたらしいが…(笑)そして子供達の絵が400点近く展示されています。1つ1つに涙がでます。被災した素直な心境。青を使った色彩感覚。海は憎いけど海が好きなんだなぁ〜と感じさせられる。

18:00〜レセプションパーティーが予定されており、アート界の著名人が来てスピーチしてくださるし、テレビ局などの取材もあるし、自分のスピーチもある。ドキドキしすぎて倒れちゃいそうです。NYCでレセプションパーティーが終わってすぐに編集してニュースになるそうです。チェックしてね。
by monchicamera | 2011-05-16 21:08