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シーフードショー その2

f0044846_22434525.jpgシーフードショー2日目。
取引業者さんの他に、twitterのフォロアーさんが沢山来てくれました。ありがとうございます。

女川出身の方との会話が盛り上がり、楽しかったです。時間の関係上あまりお話できなかった方もいましたが、お会い出来て嬉しかったです。TV取材やおながわ災害FMのインタビューを受けたり。横浜南部市場の方も来てくださいました。

f0044846_22432736.jpgまた今回のシーフードショーで泣けたひと言。「女川の○○商店さんとは長年取引あってね…(写真を見ながら)こんなに被害がひどかったんだね…でも○○さんが復帰するのを待ってるからね」という嬉しい業社さんのお声も!女川のどの会社も先代が築いてきた信頼関係があったからこそなんですよね。

f0044846_22433069.jpg女川水産加工研究会の新メンバーとして私も加入しました!写真だけじゃなく、もともと料理や旅が好きな私。旬の女川の食材をどんな味でアレンジするか、どんな観光スタイルだったら流行るのか…。何年も先の女川を見越した楽しいアイディアは沢山あります(まぁ頭の中での素人計算ですけど…)自分の得意分野で、今後もできる限り協力していきたいと思っています。地元の同じ世代の方たちと仲間になることができて、ホントによかった★
by monchicamera | 2011-07-28 22:46

シーフードショー

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 今日から3日間東京ビックサイトで『ジャパン・インターナショナル・シーフードショー』というイベントが開催されております。いわゆる業界の人が買い付けにくる展示会です。

今回はご縁があって、このイベントに写真でお手伝いさせていただきました。
女川水産加工研究会という組織があって、女川町内の水産業に携わる若手が集まっています。活動としては、女川独自の産品を開発、女川産加工品のPR販売、町内イベントへの参画、流通・マーケティングに関する勉強会の主催をしています。

「津波があったけど、今の女川は元気になってきているよ!来年の展示会はもっと沢山の商品を持って来るからね」そんなアピールができるようなブースになりました。

今回の震災を機に、彼らは女川の水産を復活させたい一心でがんばってます。工場も加工する機械なども全部流されてしまって、ほとんどの加工屋さんはゼロからのスタートなんです。すぐに再建しようと思っていても低地への建設許可が降りない、早く再建しないと人口流失し雇用が確保できない、さらに放射能汚染がどこまで深刻になってしまうか…など、直面する問題は沢山あります。

私が水産加工研究会のメンバーと知り合ったのは6月です。もっと故郷のことを知ろうと思いました。女川は人口の8割が水産関係者(その家族も含む)で、ほとんど魚なしには生活が成り立たないのです。みんな家族や親戚や友達を失いました。そして家も工場も流されました。彼らの好きなところは、その状況でも、自社を立て直すのはもちろん、町全体や三陸の漁業全体を見渡した上で「自分たちが何をすべきか」を考え、実行してところです。メンバーと世代も近いので、色々な意見交換もできて楽しいです。今後もできる限りの応援をして行きたいと思います。
by monchicamera | 2011-07-27 08:47

写真展「LIFE ~父の眼差し、娘の視線~」

f0044846_1320297.jpg8月に開催する写真展のキャプションを書いています。なかなか難しい作業です。
6月中旬は「女川に生きる人のいま」をテーマにポートレートを撮っていました。ちょうど震災から3ヶ月を過ぎて、新しく仮設で生活を始めたり、商売を再開したり、女川に「生活の色」が見えてき始めた時期でした。戸惑う部分も見え隠れしながら、やはり日常生活が戻ってくると、表情も明るくなってきます。故郷だからこそ、そういう部分に寄り添って、写真を撮りたかったのです。

写真展は、何枚かの構成によって面白さを表現できる場でもあります。
本来は説明なんかをつけずに、写真1枚で意味を持たせなくてはならないのですが、今回の場合は「この人にはこういうドラマがあった」という事を文章によって提示した方が、より写真を見ていただけると考えました。被災地で生きていく姿を、リアルに感じていただきたいのです。

生前父は「俺は写真を撮ってるんじゃない、その人の人生を撮っているんだ」と言っていました。私にとって今回のポートレートは、父との勝負でもあります。技術ではぜんぜん勝負になっていないのだけれど、「被写体の人生に向き合う」ことにトライしました。

津波で残った父の作品も同時に飾る予定です。お近くへお越しの際はぜひご来場ください。

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写真展「LIFE ~父の眼差し、娘の視線~」

2011年8月5日(金)~2011年8月18日(木)10:00 ~19:00最終日16:00まで
FUJIFILM SQUARE 1F ミニギャラリー(六本木ミッドタウン内)

2011年8月25日(木)~2011年8月30日(火)10:00~17:30
富士フイルムフォトサロン 仙台

10月にはフジフイルムフォトサロン大阪でも開催します
by monchicamera | 2011-07-18 13:24

再起をかけた70歳の情熱

夢食研社長・阿部雄悦さんは、再起をかけ鳥取でがんばっている方です。新聞記事を目にした時、「このおんちゃんに会いたい!」と私は思ったのです。そして今日ついに鳥取県西伯郡伯耆町までやってきました。

また阿部さんは静かな中に真の強さがある方で、私の父と同世代です。70歳で、見知らぬ土地で再起したそのパワーと人柄は素晴らしいです。津波から再起したきっかけは、パン屋時代からの愛用品である小麦粉を練る機械二台が見つかったこと。その機械も部品を変え修理して、鳥取まで運び、今もしっかり動いています。

f0044846_23252043.jpg実は小3の時に社会科見学で、阿部さんのパン工場『マルユーベーカリー』にお邪魔した事がありました。そして帰り際に、全員にアンパンマンの形をした菓子パンをくださったんです。給食も阿部さんの工場のパンでしたので、まさに地域に密着した町のパン屋さん!当時の女川の子供はみんな阿部さんのパンで育っていたんです。

震災の4ヶ月前。阿部さんは障害者が自立して働けるNPO「きらら女川」をビジネスパートナーの松原さんと共に運営し、「ゆめ工房21」で、かりんとうの生地を作って全国の施設へ卸していました。新しくかりんとうを作る機械を導入したのが12月。また松原さんが女川に事務所を借り、荷物を運び入れたのが3/11の午前中のこと。女川で全てが順調に行くかのように思われた矢先で、津波の悲劇が起こったのでした。
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ストップしてしまえば、全国に二次被害が出てしまう。せっかく働く場所ができた人たちが困ってしまう。そんな思いで4/4に女川を出発し、松原さんの出身地である鳥取へ。なんとか6/1にはかりんとう作り再開にこぎ着けたのでした。

阿部さんが鳥取で再起した裏側で「町を捨てて逃げた」と女川の人に言われるんだ...とボヤいておりました。阿部さんは町を捨てたのではなく、一秒でも早く仕事を再開して、全国のかりんとうを待つ施設の期待に答えたかったのです。

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「新しい事を始めようと思ったら10年かかる。」と阿部さんはおっしゃいました。ということは60歳にして、この事業を温めてきたということになります。新しい事には消極的な田舎町 女川で、まして障害者の自立までを考えた事業を立ち上げるのは容易なことではなかっただろうと思う。「何度もやめようと思ったけど、その度になんとか乗り越えられたんだよな。」

全て飲み込んで行った津波だったが、阿部さんの情熱だけは奪われていなかった。こうして見知らぬ土地で再起できたのだから…。

私が鳥取に来て阿部さんに会えたことで、自分自身も心が救われました。型破りな情熱と世界に目を向けた広い視野は、うちの父に似ていました。あの70過ぎの方のパワーは凄いです。今となっては父の声を聞くことはできません。だから阿部さんとの会話はとても楽しかったです。久しぶりの女川弁を喜んでくれ、津波から逃げる時の話や、再起したきっかけ話など教えて頂きました。ありがとうございました。
by monchicamera | 2011-07-12 22:32

地域の防災

7/5(火)逗子幼稚園から「地域の防災」をテーマとした講演会が催された。私はゲストとして招待され、女川写真とともに津波の恐怖を伝えてきた。「三陸だから津波がいつか来るのは分かっていたけど、こういう形で故郷が飲み込まれるとは思っていませんでした。」 3/28から5/3までに渡る2ヶ月間の女川の状況を話した。みなさん熱心に聞いていただけて、とても嬉しかった。

そして津波を身近に感じてもらうために、逗子津波ハザードマップと、鎌倉ハザードマップも用意。

「鎌倉大仏がなぜ青空の下にお座りになっているかご存知ですか?」とみなさんに訪ねた。集まった50名前後のうち、半数が手をあげた。「海岸から800m離れた高徳院にも、高さ12mの津波がき来て、大仏さまがお入りになっていた建物が津波に寄って壊されたからです。それは500年以上前の話ですが。」と私は答えた。下の鎌倉のハザードマップを見ていただきたい。
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この鎌倉ハザードマップは、相模トラフが動いた「関東大地震の再来型(南関東地震)」を想定したものである。逗子の最新版のハザードマップも同様であった。海岸と川の周辺にちょっとだけ色が塗られている程度であるが、海岸の2〜5mというのは、実際にはバカにできない。身長の半分の高さで流されると思っていた方がいい。

一方、鎌倉大仏の津波話であるが、これは「東海地震」によって引き起こされた津波であった。これと同じ津波が起こったら…。つまり、配布されているハザードマップでは役に立たないのだ。大仏のある地点は色分けされている場所からずいぶんと離れているのがわかる。ここに12mの津波が到達しているのであれば、この地図にある地域はほどんと全滅といって間違いない。今回の311どころの騒ぎではないだろう。


本来ならば、2種類の地震と、2種類の津波予想をしなくてはならないのだ。運良く、防災課の方が2名いらっしゃっていたので、それは切実に訴えた。

ハザードマップが怖い本当の理由は、「うちは色が塗られていないから津波は来ないわ」という迷信である。実際に女川でもそうだった。海抜ゼロ〜3m程度の低地/海岸から2〜3kmという場所に住む地域の方は、避難されていなかったケースが多かった(残念ながら亡くなった方が多い)。

東海地震も1000年に一度の規模で起こりえると言われているが、そろそろ東海地震が…という噂も近年聞くので、注意したことにこしたことはない。住んでいる地域に、過去にどんな地震と津波がきたのか…、調べておくことは悪いことではない。
by monchicamera | 2011-07-09 08:15

オススメ写真展 〜稲垣徳文『Habitat』

本日7/7(木)から7/13(水)まで開催中の写真展です。
稲垣徳文 写真展「『Habitat』そこにある暮らし」
新宿御苑近く、ギャラリー「シリウス」で開催しております。
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稲垣さんが旅した色んな国の色んな場面が、美しいトーンでモノクロ印画紙に納められている。「そうそう旅ってこんな感じなんだよ」と思わず頷く写真が多い。

私のお気に入りは、シルクロードの市場の写真。35mmレンズで俯瞰で撮られているが、市場の売り物や、通りを歩く人々、埃が舞う乾いた感じが画面の下を埋め尽くし、写真の中央には土でできた独特の建物が並び異国情緒を醸し出している。そして空は灼熱の太陽が降り注いでいるように熱い。これらの情報量がこの1枚に詰まっている。なのにシンプルなのである。思わず見入ってしまった。こういう非日常世界(シルクロードにとっては日常である)を見たいから、旅に出るんだよなぁ。この写真1枚だけで、私はシルクロードに出かけてみたくなった。もちろんライカを持って…。

稲垣さんは、今月発売の「カメラマガジン15号」(エイ出版)の、私のインタビュー記事を撮影してくださった写真家だ。緑をバックにナチュラルに撮っていただいた。光の感じも好きだ。

稲垣さんの写真の好きな所は、他者に入り込みすぎず、かといって他人すぎない温度。のめり込み過ぎて「いかにも」という方向性でもないし、優しく見守っている稲垣さんの眼差しを感じられるのだ。見ていてその距離感がすごく心地よい(生意気なこと言ってすみません、)

この写真展のDMにもなっている、メキシコのルチャ人形で遊ぶ子供の写真。
「あれ、なんか知っている場所だぞ」と思って、稲垣さんに訪ねてみると、どんどん出て来るメキシコ話!なぜか共通の知り合いがいて、しかもその人がライカ好きになったキッカケは、なんと稲垣さんだった!(けっこう世の中って狭いのね…)久しぶりに「メキシコホテル」が読みたくなって購入しちゃった(この本の写真も稲垣さんだった!)

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どっかに出かけたいなぁ〜という気分の人や、モノクロ写真が好きな人には特にオススメの写真展です。ぜひお出かけ下さい。新宿御苑駅からすぐです。

また、エイ出版から「旅、ときどきライカ」というエッセイ&写真集も出しています。こちらも是非!
by monchicamera | 2011-07-07 22:06

小学校の遠足〜山寺と天童へ

f0044846_1014786.jpg女川の小学生が山形県天童市へ遠足に行って行きました。今回は女川一小、二小、四小の5.6年生が参加しました。朝10:30山寺に到着。天気にも恵まれ、登頂開始。この季節の東北地方の「緑」は濃く、光が当たるとそのコントラストはまさに芸術。山寺のひんやりとした新鮮な空気に囲まれてると森林浴そのもの。色のなくなってしまった女川町で暮らす子供たちにとって、この緑はどのように映ったのでしょうか?名物ガイドさんが各名所で子供達に説明をしてくれました。仏様に似た岩を眺めながら、ゆっくりと山頂のお寺を目指しました。長年学校関係の撮影に携わっていますが、小学生がこんなにも仏教に興味を示し、真剣に手を合わせている様子は印象的でした。いままでの3ヶ月半みんな辛かったもんね。

お昼はホテルで豪華バイキング&温泉を楽しみました。色々なメニューがあるのに、人気があったのは唐揚げとナポリタン(笑)どこでも食べれるのに…。山形名物の蕎麦や、米沢牛を使ったビーフシチュ0なども振る舞われました。温泉では山寺の90分の散策でかいた汗を流してリフレッシュ(残念ながら私も先生方も時間的に入れなかった…)

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食後のデザートは、サクランボ狩り!!この季節で山形といったら「佐藤錦」ですね。
観光農園ではなく、一般的に出荷・流通している農園に特別にお邪魔させていただきました。大きな粒のサクランボ。好きなだけ食べていいと言われ、張り切って手を伸ばし始めた子供たち。10分も経ったら、食べるのをやめて種飛ばしをしてました。私も摘みながら撮影させていただきました。私に「この粒が美味しいよ」と言って私の分も採ってくれる子もいました。

こうして、山形を満期する旅になり子供たちにとって最高の遠足になりました。そして先生方にとっても、震災以来の張りつめた空気を解きほぐしリフレッシュできる最高の旅になったようでした。心身ともに健康になれる、そんな旅を提供してくださった山交さんありがとうございました。
by monchicamera | 2011-07-01 22:55