<   2011年 10月 ( 14 )   > この月の画像一覧

誰かのために頑張れること

2011年10月21日(金)〜2011年10月27日(木)写真展「LIFE 〜父の眼差し、娘の視線〜」in 大阪フジフイルムでの写真展は、無事に終了しました。ご来場くださったみなさま、ありがとうございました。

私は搬入日と初日しか会場に入れませんでしたが、それでも多くの方の目にふれ、女川について想いを寄せていただけたと確信しております。神戸に住む父方の親戚もお見えになり(会うのは初めてなのに顔が祖母にそっくりですぐに分かった!)、大阪府内の写真館のお姉さんもお見えになり、貴重な時間を過ごせました。twitter上でも何人かの方から感想をお寄せ頂いて嬉しかったです。

「女川の人たちの写真が元気に見えるのは『誰かのために頑張ろう』としているからなんだね」という感想を頂きました。この言葉にすごく心が打たれました。
f0044846_10382888.jpg


確かに「自分の為にがんばる」というのはけっこう疲れるんですよね。それなりにメリットや、目に見える変化がないとイライラするし、なにより持続させるのが難しい。一方、頑張る対象がいる場合、不思議とがんばれたりするんですよね。利益や期待を求めるのではなく、「相手に喜んでもらいたいから」とか「ありがとうって言われるだけで嬉しい」とか。その「頑張り」というのがすごく単純。それが今の女川の原動力になっているんだと思います。

みんな人間だから「何のために生きているんだろう…」とふとした時、考えると思います。私自身も震災から7ヶ月間走り続けて、ちょっと疲れ気味です。そういう時は休むのもいいし、深呼吸して原点に戻るってのも大事だと思います。そして「自分ではない誰かのために頑張っている」ことを思い出してください。きっとスムーズに前に進めますから。お互いがんばっぺし。
by monchicamera | 2011-10-28 10:53 | 311とその後

7ヶ月前との比較 女川散歩

震災から7ヶ月過ぎた女川、10/24(月)撮影。天気は雨が降りそうな曇り。
3/28に撮影した写真と並べてみよう。
f0044846_16575360.jpg
f0044846_16572455.jpg

震災から1ヶ月ほどで電柱が立ち、個人宅の解体も進み、夏になると大量の巨大ハエが舞い、海水に浸らない土地には雑草が生い茂った。秋になってその雑草は枯れ始め、なんだか寂しい冬を迎えそうな雰囲気だ。

f0044846_16575764.jpg

f0044846_1658946.jpg

10/24。この日から丸正旅館の解体が始まった。地盤が1m下がったため、満潮が近づくと家があった場所は海となる。道路は1mくらい底上げしてある。

f0044846_1658345.jpg

f0044846_1735681.jpg

中央左寄り(3階建ての屋根無し)は「女川町役場」、中央右寄りは「生涯教育センター」。これらが水没するくらいに津波が押し寄せた。今は公共施設を残して、民家はきれいに片付けられた。
by monchicamera | 2011-10-27 17:09 | 311とその後

女川散歩

8月に我が家も解体されてから、自然と家の前へ足は向かなくなった。満潮時には海水が浸り、そのうち自分の家は深い海の底になってしまうんじゃないかという気さえしてくる。うっすらと緑色の海藻が茂り、稚魚が泳いでいる。それをウミネコが狙いを定め着地する。ここに生活していた気配など何もない。もう自然の一部になってしまったのだ。
f0044846_15492873.jpg

女川のシンボルだったマリンパル(茶色の大きな観光施設)もそのうち解体される予定だ。「何をそんなに急ぐのだろう」と、工事用のクレーン車を眺めてはふと思う。

町を数ヶ月ぶりに散歩した。町の中心部はそんなに広くない。知り合いのお店も、友達の家も、みーんな無くなった。そのうち全てのビルが解体されれば目印もなくなるであろう。散歩する人の姿なんてない。声をかけてくれる人もいない。あまりにもの虚しさに、カラスとウミネコに向かって話しかけた。「うちの父さん、母さん見ませんでしたか?」と。

f0044846_15485462.jpg

かさ上げした細い道路を忙しそうにダンプカーが往来する。解体したビルの破片を積み上げ、ガタガタと音を立てて進んでいく。土ぼこりが舞い、私の体すれすれにダンプカーが通る。女川原発が建設され始めた、幼稚園の頃を思い出した。写真館の細い角を曲がる魚を積んだトラックに手を振ったりしていたのに、それがいつしか原発を往復するトラックに変わったのを子供ながらに悲しく見つめていたのだ。あれから30年。
by monchicamera | 2011-10-27 16:08 | 311とその後

朝日新聞 大阪版に載りました

今朝の朝日新聞、大阪市内版に写真展の記事が載りました。
http://mytown.asahi.com/osaka/news.php?k_id=28000001110250002

f0044846_13305315.jpg
この記者の竹山さんは京都の記者ですが、4月に宮城に入り被災地を取材しておられた方です。震災直後から私のブログも熱心に読んでくれ、入学式へ向かおうとする時期に「ぜひ取材をさせてほしい」と来てくださった1人でした。

当初は取材申し込みも重なっていたのでお断りしたのですが、「写真館を継ぐのではなく、父の遺志を継いでいく」と発言した私に対して、「その言葉であなたのことをもっと知りたくなった、そしてそれを世の中に伝えたい」と言ってくれたのでした。竹山記者のその言葉に、何か新しい可能性を感じ、自分の想いを重ねました。

4月初め。震災から1ヶ月しか経ってないあの時期、この竹山記者の書いた入学式の記事は、私自身が気付かなかった気持ちを代弁してくれている気がしました。

その記事がきっかけとなって、テレビ取材につながり、ニューヨーク展覧会につながり、世界へ放映されるドキュメンタリーにつながり、フジフイルムでの写真展につながり、そして何より私を応援してくださるみなさまにつながっていきました。なんというご縁でしょう。4月のあの日、竹山記者の言葉が私の運命を良い方向へ変えていってくれたのでした。

今回、こうして大阪に取材に来てくれ、半年ぶりにお会いできて嬉しかったです。竹山さんの今後の活躍を応援したいです。ありがとう♪
by monchicamera | 2011-10-25 13:49

女川の子供からの手紙

大阪から帰って来ると一通の封筒が届いていました。差出人は「女川第二小学校6年生」から。中を開けてみると、A4の紙に1人ずつのメッセージが!修学旅行の集合写真に対するお礼の手紙でした。感動の嵐です☆ 担当校ではないので、一小の生徒のように触れ合う機会が少ないだけに、みんながこのような形でありがとうを伝えてくれたのだと思います。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「最初は写真が買えないと思っていたので、写真がもらえてうれしかったです」

「これから先、大人になってからこの写真を見たら『あの時は楽しかったなあ』と思い出すことができます」

「写真を見るとみんなが笑っている写真だなと思います」

「とてもいい記念写真でした。昔の写真はないけれど、これからいっぱいみんなと写真をとっていきたいです。」

「りんどう湖で一小と集合写真が撮れたのでうれしかったです。」

「写真を見たお父さんとお母さんはとても喜んでいました」

「ぼくは写真を撮られるのがあまり好きではありませんが、佐々木さんが撮ってくれると生き生きできるような気がします」

f0044846_23305448.jpg

私自身、写真をやめようと思ったことが2度ありました。それは目的を失っていたからなのですが、この震災をきっかけに「死ぬまで写真家として生きる」と両親に誓いました。それは容易なことでないのはわかっていたけど、勇気が出ました。

何の為に写真を撮っているのか、誰のためにがんばっているのか。この手紙ではっきりと再確認できました。女川の未来を担う子供達がいるからこそ、私はがんばれるのです。写真館の仕事を継いで良かった。みんなありがとう♪
by monchicamera | 2011-10-22 23:27 | がんばっぺ女川【募金】

読売新聞 大阪市内版に載りました

今朝の読売新聞、大阪市内版に写真展の記事が載りました。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/osaka/news/20111021-OYT8T00089.htm
f0044846_934227.jpg

by monchicamera | 2011-10-21 09:34

LIFE 大阪展

写真展「LIFE 〜父の眼差し、娘の視線〜」in 大阪
■2011年10月21日(金)〜2011年10月27日(木)10:00〜19:00(最終日は14:00まで)
会場 : 富士フイルムフォトサロン 大阪 入場無料
http://www.fujifilm.co.jp/photosalon/osaka/11102102.html

初日は会場にいます。
入場無料なので、お気軽にご来場ください。

f0044846_23392756.gif【所在地】
大阪府大阪市中央区備後町3-5-11 富士フイルム大阪ビル1F
TEL 06-6205-8000
FAX 06-6205-8100
 
【最寄り駅】
地下鉄御堂筋線「本町」駅下車A階段(最も梅田寄り)1番出口から徒歩約2分
(御堂筋を車の進行方向と反対方向に向かって歩きます)
by monchicamera | 2011-10-19 23:38

七五三撮りませんか in 女川

下記の予定で、佐々木写真館を臨時で開設し、女川で七五三撮影会することになりました。
ご予約はメール、FAXなどで受け付けております。
着物やドレスなど、衣装もご用意しております。
衣装込みで1万円から。
有料の撮影となりますが、対象年齢のお子様がいらっしゃる方はお気軽にどうぞ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

日時 2011年11月5日(土)、6日(日)
   9:00から16:00まで
場所 女川町旭が丘集会所

撮影プラン
【スタンダード Aプラン】2ポーズ、10000円(税込み)
  衣装1点、写真2カット(全身1枚、アップ1枚)台紙付き
追加料金が発生する場合
 ・衣装が2点以上のとき、衣装追加1点につきプラス1000円
 ・写真が3カット以上になる場合、追加1カットにつき5000円

予約方法はこちらでどうぞ。
http://monchiblog.exblog.jp/16690680/
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
f0044846_16253365.jpg
f0044846_16254633.jpg


詳細を書いたチラシはこちらに置かせていただく予定です。
・コンテナ村商店街
・旭が丘集会所
・岡八百屋(旭が丘)
・サロンド鈴木(旭が丘)
by monchicamera | 2011-10-15 17:08

七五三の予約について

【予約のしかた】
・お子様のお名前
・お子様の年齢と性別
・貸衣装の希望(あり、なし)
・着付の希望 (あり・なし)
・希望日時(第三希望まで)
 11/5 9:00~16:00までの間
 11/6 8:00~16:00までの間
・住所
・電話番号
をご記入の上、メールかFAXにてご予約ください。折り返しご連絡いたします。

info@monchicamera.com
FAX 046-873-6540 (すずき)
by monchicamera | 2011-10-15 16:36

欲しいのはモノじゃないんだ

女川総合体育館に今も避難生活を続けるおじさんから電話があった。
「どうしたの?」
「いやー、声が聞きたくなってね」
「あははは」

おじさんは用事があって電話してきたのだが、冒頭の挨拶に一瞬ドキッとした。震災から7ヶ月。女川の山々は紅葉し始め、朝晩は寒さを感じるようになってきた。おじさん夫婦は未だに仮設に入居できていない。隣接する野球場に建設中の3階建て、通称『女川マンション』へ11月上旬入居する予定だ。

「何か欲しいものありますか?」
「物資をもらっているから足りてるよ、それに欲しいのはモノじゃないんだ」
「ん?じゃぁ何が欲しいんですか?」
「たまにこうして電話で話したり、『元気ですか?』と声をかけてもらうことかな」


グッと胸が痛んだ。
なんでもっと早く気がつかなかったんだろう…。
心の交流が大事だと、頭では解っていたのに、私自身実行に移せていなかった。
f0044846_2311328.jpg

そうだ、手紙だ!
手紙を書こう。

近況報告だけでも、受け取った人は嬉しいだろう。
なぜなら、遠くの人と繋がっていると実感できるから。
下手クソだっていい。面倒なら絵葉書だっていいと思う。

お世話になったあの人に、津波で家を失ったあの人に、大事な人を失ったあの人に。「お元気ですか?」と手紙を書こう。季節の写真なども添えて。

被災地はこれから寒い冬を迎える。
手紙一つで心が温かくなるのなら、私は何通でも書くつもりだ。
by monchicamera | 2011-10-13 23:09 | 311とその後