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憧れのKevin Kubotaさん

アメリカで人気のフォトグラファー、ケビン・クボタさんの写真セミナーへ参加してきました。ケビンさんは、American Photo Magazineによる 世界のウェディングフォトグラファー・トップ10の1人に選ばれた方です。ライティングテクニックも素晴らしい。全ての光をコントロールするかの様な技法は、どちらかというとファッション寄りのポートレートでカッコよく、やはり世界で活躍する方なんだなぁ〜としみじみ。講演後、いろいろとお話を伺いましたが、「クライアントがいて、制限時間が1時間しかない中で、バリエーションを変えた3カットを撮影するには、簡単に組めるライティングで最も効果的に演出することに集中するんだ」とお話しされてました。
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また、彼がいかにしてデビューしたか/自分の頭で描く1枚を完成させる為に色々なライティングを試すこと/それらの写真を外に発表すること/SNSの利用など今はチャンスがたくさんある時代だということ/そして「常に新しいものを生み出す努力をしてほしい」という彼の想い。ケビンさんの考え方に共感できる部分が多く、充実したセミナーでした。

帰り道は、一緒に参加したカメラマン横山くんと写真談義に花が咲きました。彼は15年来の友人で、日芸に入学した頃から卒業するまでずっとクラスが一緒だった仲間です。今でもこうして写真の話ができることは幸せです。「もっと写真が上手くなりたい、もっとこういう写真が撮ってみたい」と学生の時よりもお互いに熱く語った一日になりました。
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by monchicamera | 2012-08-23 00:40

誕生日の思い出

今日は私の35回目の誕生日だ。
「おめでとう」というのは決まり文句なのだろうが、私自身はあまり好きではない。特にネットが普及した今、それほど仲が良くない人(または全く知らない人)からおめでとうメッセージを掲示板に書き込まれるのだけは、毎年ながら好きになれない。とても事務的すぎる気がする。

プレゼントをもらうのも苦手である。相手の誕生日を覚えてないのに自分の番だけプレゼントをもらうと申し訳ない気分になってしまう。女川では何かいただくとお礼をしなくてはならないという暗黙のルールがある。お礼を忘れてしまうくらいなら、最初から受け取りたくないと思ってしまうからなのかもしれない。

なんとも否定的な書き出しの文章になってしまったが、誕生日に恨みがあるわけではないのでここからは笑って読んで欲しい。


誕生日こそ母親に「産んでくれてありがとう」と言える日にしたいと思うようになったのは何歳ごろだっただろう。仙台に住んでいた頃だったと思うが、突然アパートへFAXが届いた。母からだった。

「あなたが30歳になるなんて、思ってもみませんでした。一体わたしはいくつになったのか…と振り返りました。特別なお祝いはしてあげれませんが、一人前に稼げるようになったあなたがわたしの自慢です」と書いてあった。30歳というキリのいい年だったからであろうか、誕生日にFAXで届いたのはこれが最初で最後だった。

その週末は、お礼に両親に手料理をふるまいたかったので、食材やワイン、オーブンまで持参して女川に帰った。自分の稼ぎで、そして得意の料理でもてなしたかったのだ。母はとっても喜んでくれた。
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海外旅行へ行ってみたいという母を一度だけ連れて行こうと思った事がある。ようやくお金を貯め、父も誘って3人で行く準備ができた。が、直前で母が脳梗塞になってしまい、旅行はキャンセルになった。2009年12月のことだった。幸い症状は軽かったが、海外旅行をする気はすっかり失せてしまったようで、結局それっきりになってしまった。

物事にはタイミングがある。自分の思い込みや押しつけではいけないと思うが、その時を逃すと「ありがとう」が伝わらなくなってしまう。後悔とは「後で悔やむ」と書くが、感謝を伝えたい思った時はその瞬間が良い。母とは意見がぶつかり合うことが多かったが、「ありがとう」という気持ちはその都度きちんと伝えてきたつもりだ。だから自分の中に悔いはない。今年もそっと手を合わせることにしよう。おかあさんありがとう。
by monchicamera | 2012-08-21 04:04 | 311とその後

おかえりなさい その2

8月13日。日没後、迎え火のイベントに参加した。
近所の方も、自分の家あった場所で各々やっていたようだ。火をおこし、魂が帰ってくることをただじっと祈る家族もいれば、ビールを片手に楽しそうに会話をする家族もいた。ここに集まる町民はみんな我が家を失ったのだ。その場所でそれぞれの思いに耽り、それぞれの時間を過ごす。全国から多くのボランティアが来てくれ、交通誘導や火の炊き方などを教えてくださり、とてもありがたかった。出店なども用意されており、個人的にはもっとひっそりと行いたいなあと感じた夜だったが、父の霊が帰ってくることを想定すると沢山の人々と再会できるようなシュチュエーションは悪くないのかもしれない。
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そして天を仰ぐと星が美しくに瞬いていた。家々がなくなったから夜空が一段ときれいなのだ。姪が夏の大三角形を私に教えてくれた。2001年の獅子座流星群のあたり年の時、母とふたりでマリンパルの駐車場で星を眺めたことを思い出した。視力がよくない私は流れ星を1つも見ることができなかったが、星が流れる度に無邪気にはしゃぐ母の姿だけは覚えている。そんな話を姪に聞かせると、そーっと海風が頬を駆け抜けた。母が帰ってきた瞬間だったのかもしれないなと思った。
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by monchicamera | 2012-08-15 12:43 | 311とその後

おかえりなさい

8月13日、お盆入り。
姪と甥を連れて女川へ。熊野神社に登った。
200段ある階段を「懐かしいなあ。じぃを思い出すなぁ」と言って登る小5の姪と、「僕はここに来るの初めてだよね?」と全く記憶のない小2の甥。まぁ人間の記憶ってそんなもんです(笑)
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2006年に父が見た景色と大きく変わったが、彼らの心の目にはどのように映るのだろう?潮の香りを感じながら「女川のにおいがする」と姪は言った。
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by monchicamera | 2012-08-15 12:22 | 311とその後

お盆の準備

 お盆や正月の帰省ラッシュはイヤだなぁと思い、震災前まではこの時期に女川へ帰ったことはなかった。今年初めて8月13日に帰省する。女川でお盆を迎えるのは何年ぶりだろう。お盆の過ごし方は、その地方の習わしがあったりする。女川では仏壇がある家ならどの家でも、装飾を凝らし(正月も豪華なのだが、お盆は美しく涼しげに飾る)、家のドアを開けておく風習がある。これはご近所や知り合いの家にお線香を上げに来るお客様のためだ(自分がお線香をあげに行くことも必須)。お正月と違ってお年玉こそもらえないが、人の出入りが多くなるこの時期、スイカやメロンは常に用意されているから、子供ながらに楽しみだった。

実家こそなくなったが、家族の霊を迎えるために今年は女川で過ごそうと決めた。ありがたいことに、ご近所だった岡兄さん(写文集p180参照)が中心となって「迎え火」を予定している。鷲神地区が対象だというので参加することにした。

実は私にとっては初めての体験だ。我が家ではどういう訳か迎え火をしたことがなかった(送り火もしたことがない)父も母も省略していたのか、それとも女川にそういう風習がなかったのか、定かではない。小舟をこしらえ火を灯して海や川に流すという行事を、女川のとある浜では行うらしいのだが(この形式は他の漁村でも残っている儀式だ)、家のまわり(商業地区)では見たことがなかった。これを機に、毎年お盆に迎え火をし、先祖に手を合わせるという習慣をつくることは良いことだと思う。近所どうしが集まり、親睦を深めるためにも一役買うだろう。

今日は月命日である。まだ手がかりはない。両親が安心して女川に帰って来れるように、火を灯し、そっと手を合わせようと思う。

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by monchicamera | 2012-08-11 15:25 | 311とその後

水野紗希&鈴木孝彦  Feel the Seasons~Summer~

昨日は水野紗希ちゃん鈴木 孝彦さんのコンサートに行ってきました。バイオリンとピアノというシンプルながらも迫力ある演奏でした。レパートリーも色々で、クラシックからX JAPANまで幅広いセレクトで楽しかったです。

紗希ちゃんのオリジナル曲もとてもステキだったし、ウワサのX JAPANも素晴らしかった(彼の演奏はyoutubeで7万回も再生されていて人気なんですって!検索してみてね)。

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中でも良かったのは「浜辺の歌」。この曲はもともと大好きなんですけど、演奏者によって、いかようにでも表情を変える曲の1つだと思っています。ふたりの演奏は、それはそれは涙を誘う「うた」でした。もうすぐお盆ですが、この曲を聞いたら両親の魂も帰ってきてくれるような、そんな情景が目に浮かぶ演奏でした。素晴らしい演奏ありがとう!
by monchicamera | 2012-08-05 10:17