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神戸にて

修学旅行で神戸に来ています。今年はアシックスが女川の小学六年生全員を3泊4日の旅に招待してくださいました。ありがたいです。

午前中はアシックスの研究所で、一流選手がするのと同じように足のサイズを計測したり、オリンピックとおなじような計測器でスポーツテストをしたり、普通なら体験できないことを子供たちはさせていただきました。

午後はミニチュアシューズを作成しました。オニヅカタイガーのモデルと同じ構造で、生地はロンドンオリンピックに出場した選手の靴を制作したときの余りだそうで、なんとも貴重なミニチュアが出来ましたよ〜。
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子供たちも大満足な一日でした。私が同行していて一番嬉しかったのは、子供たちがどんな時でも、スタッフ1人1人に大きな声で「ありがとうございます」と挨拶してたことです。しかもみんなが自発的に。アシックスの施設を出入りするとき、バスの乗り降りのときも運転手さんガイドさんにも挨拶し、食堂のおばちゃんたちにも!

さすが女川の子供たちだ!と思いました。誇れる後輩たちですね。
by monchicamera | 2012-09-19 22:11 | 311とその後

人間力 〜「いろどり」立木写真館から学ぶ〜

先日女川へ、徳島の立木写真館の立木さとみさん来てくださった。さとみさんは代々続く写真館の5代目であり、先代たちがそうしてきたように徳島の地域の方々と深く関わっている(ここで少し立木写真館について触れておくと、1980年にNHK朝ドラ『なっちゃんの写真館』のモデルとなったといえば、わかる方も多いだろう)

その5代目である さとみさんを中心に立木写真館のスタッフ達は、「葉っぱビジネス」を始めた農村のおばあちゃんたちに寄り添いながら取材撮影を重ねてきた。それが2006年、写真集「いろどり」となった。写真館が自費出版する例は珍しく、しかも初版一万部完売となったそうだ(現在は第二版が発売されています)。この撮影はおばあちゃんたちの励みにもなったであろう。そして何よりも地域の方が喜んだに違いない。このような形で写真館が地域において貢献できることは、とてもステキなことだと思う。

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立木写真館といえば、写真家の立木義浩さんの作品「親と子の情景」シリーズは、私の好きな写真集の1つだ。義浩さんはさとみさんの叔父にあたる方である。人物に対しての取材の仕方、撮影の仕方、特に被写体との距離感がとても素晴らしい。写真を見ているとまるでそこに楽しげな会話が聞こえてくるような感じがする。

この感覚が写真集「いろどり」にも存在するのである。おばあちゃん達との会話が聞こえてくる様な、そんなポートレートが心地よい。実際にさとみさんにお会いしてみて感じたのだが、彼女の寛容な人柄、そして相手の魅力を引き出す力、洞察力などがとても優れている方なのだ。「いろどり」を見ていると、またしても「彼女にしか作れない写真集」なのだと気がつく。立木写真館の技術なのだろうか、それとも立木家に伝わる伝統的な会話術みたいなものがあるんだろうか…。これはきっと写真館ならではの「人間力」なのだろうと思う。地域に根ざしてこその人間力。女川の復興のヒントになると感じた(そのさとみさんが、私の本をわざわざ女川商店街で購入してくださった!とても嬉しい♥下の写真は図々しくサインする私である、笑)

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この「葉っぱビジネス」のお話は、映画化される事になった。ちょうど、9/15(土)から全国で上映している。みなさんもどこかで聞いたことがあるかもしれない。料亭などの日本料理に彩りを添える「つまもの」を、70〜80代のおばあちゃんたちが売ってみよう!と商売を思いつき、2億5千万円も売り上げるようになったというストーリー。失礼な話だが、人口2,000人の田舎町にこんなビックビジネスチャンスが到来するとは……、ほんとに夢の様な話であり、田舎に活気を取り戻す(しかも自分たちの手で得た幸せなのだ!)ということに感動する。これこそが「人間力」であると私は思う。

映画の方も、ぜひ見ていただきたい。

映画『人生、いろどり』公式サイト
http://www.irodori-movie.jp/
by monchicamera | 2012-09-17 17:33 | 311とその後

女川を案内する

先週はポートレート・アカデミー・オブ・ジャパン(PAJ、旧「印画紙研究会」)で松島へ行っていた。日本有数の、ポートレートに長けている写真館やフォトグラファーが集まる会で、60分の講演をさせていただいた。通常は学会のような形式で発表があったりするらしいが、東京ではなく地方で開催(しかも被災地である松島での開催)ということもあり、「震災からこれからの写真館像」というテーマで話をさせていただいた。今回集まっている会員は写真館の仕事を良い意味で逸脱している方が多く、私がテーマとしている「地域との関わりを大切にしたい」「ポートレートの文化を日本に広めたい」という点において、共通した見解をお持ちの方が多いと感じる、有意義な時間だった。

2日間の会合の後、「女川へ行ってみたい」という方々を引き連れ女川へ向かった。メンバーは徳島、香川、新潟、茨城、東京、仙台……と全国さまざま。松島から、野蒜駅、石巻港、門脇小学校、渡波と進み、女川へ。まだ津波の痕跡が残る場所をわざわざ探すようにして進んだ。

まずは我が家の跡地へ。このうちの2人は震災直後に女川へ来たというが、すっかりなくなってしまった跡地に立ち、呆然としていた。ちょうどその足元に、偶然にもお客さん用の緑色の湯のみが1つ、砂利に混じって顔を出していた。両親ともに歓迎してくれていたのだろうか。見覚えのある湯のみを見つめ、ゆっくりと、あの日のことを話した。

その後は、女川にある、日本一頑張ってる蒲鉾屋に案内し、世界一美味い焼肉屋に連れて行った。ただそれだけ。観光という名にはまだふさわしい町にはなっていないが、誇れるものは沢山ある。見て感じてもらうことはたくさんある。しかも四国の方が2人いたので、特に津波のことを伝えておきたかった。この町を20mの波が飲みこんだこと、そしてその中で生きて行く覚悟をもって頑張っている人たちに会ってもらいたかった。

今回来た写真家のみなさんは、「女川が好き」「また来たい」と言ってくださった。その言葉がまた女川を強くしてくれるんだと嬉しくなった。

女川に来てくれてありがとう!
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by monchicamera | 2012-09-12 21:47 | 311とその後

女川の小学校にて水泳大会

先週は女川の小学校3校合同で水泳大会がありました。主に4年生以上の記録会ですが、天気にも恵まれ最高の水泳日和でした。水泳が得意な子も、そうでない子も、自分ができる範囲でチャレンジする姿勢があり、とても好感が持てました。そして何よりも良かったのが、参加した全員が応援をしていたことです。先生が指示をしたわけでもなく、どの生徒も自ら大きな声で仲間が泳ぐ時にエールを送っていたのです。

昨年の水泳大会も撮影に伺いましたが、やはり自主的に大きな声で応援していました。6年生がやり始めると、下の学年も自然と同じように応援を始める……。素晴らしい習慣だと思いました。

最近の教育方針を見ていると全国的に「優劣をつけない」「順位をつけない」という学校も見受けられますが、私は多いに競ってほしいと思います。勝つ喜びもあるし、負けたときの悔しさもある。そして仲間を応援するという楽しみもある。そして自分が応援してもらったときに、どれだけがんばれるか。そこに気付いたとき、初めて「友達っていいなぁ」と思うでしょう。

そんなことを思いながら撮影していました。こうして女川の夏は終わりを告げるのでした。
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by monchicamera | 2012-09-10 23:13 | 311とその後

【GAMA ROCK FES 2012】のお知らせ

9月22日(土)、宮城県塩竈市で「GAMA ROCK FES 2012」がもうすぐ開催されます。塩竈も津波から立ち上がり、こうして市民の手で音楽イベントができるようになりました。この企画主、実は写真家の平間至さんなんです。

平間至さんは日本屈指の売れっ子フォトグラファーであり、塩竈の出身で、私の大学の先輩でもあります。私が大学生の時、平間さんの写真集「MOTER DRIVE」や、タワーレコードのポスターを見て(NO MUSIC ,NO LIFEシリーズを知らない人はいないでしょう!?)「こんな写真家になりてぇぇぇ〜」と夢見ていました。幸いにも、父どうしが友人だったこともあり、学生の私は、平間さんの事務所に遊びに行ったり、仲よくさせていただきました。

彼は10年ほど前から、地元塩竈の街おこし活動をずーっとやってきていました。写真展から始まって、地元の人を撮り始め、写真フェスティバルも開催してきました。それは彼にしかできない活動であったと思います。写真家として、塩竈出身者として…「地域のために何ができるか」ということを、震災前からずっとやっておられるのです。そういう生き方がカッコいいなと思います。

前置きが長くなりましたが、2週間後に迫ったGAMA ROCKは、平間さんのこうした想いが詰まっています。ぜひお近くの方、ロックに興味がある方、塩竈へ来てください。
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by monchicamera | 2012-09-09 23:52 | 311とその後