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ちょっとしたアメリカ批判

最近のニュースを見ていて、欧米の「移民締め出し作戦」が気になる。
ちょっと変なネーミングをつけてしまったけど、要するにアメリカもヨーロッパも「白人以外は出てってもらったほうがいい」みたいな世論になっている。


ちょうど、考えるきっかけになったのは、9/29の朝4:30にNHKで観たNHK『視点・論点』という番組だった。
内藤正典教授の「欧米で噴出する反イスラム感情」というテーマのご意見。なるほどな~と思う、とても納得のいく素晴らしいご意見だった。


ちょっとしたアメリカ批判_f0044846_2359575.jpgアメリカではグラウンドゼロにモスクを建てるとか建てないとか言ってるし、フランスではブルカを禁止とか言ってるし(服装は自由でいいと思うし、ましてや宗教は自由でなければならない)。すごーく、先進国が後進的な考えなんだよね。 ジプシーっていうのは差別用語だからロマって呼びましょうとか(そのうちロマも差別用語になるだろうに・・・)。

「やっぱり自分のことしか考えてねーだろ」って思うんですよ。どこの国も。


そして今日は 『クローズアップ現代』  。アメリカにおけるメキシカンの不法滞在取締りの件だった。 要するに、アメリカは白人主義が根強く残っているって話だ。


そしてその思想は地域によってもばらつきがある。西海岸はアジア人もメキシカンも多いから、人種差別的なことは私自身あまり言われたことがなかった。

アメリカを周遊した経験から、肉(主にステーキとハンバーガーと冷凍食品)しか食べない地域は、白人主義が強い傾向がある、と私は思う。つまり「世の中を知らない」のが肉食マイクロウエーブ地域だ。

ちょっとしたアメリカ批判_f0044846_23592043.jpgアメリカが自由の国と言われる一方、その自由を支えているのは不法移民のアミーゴ達という事実。白人がやりたがらない仕事を地位賃金でやっている。工事現場、農場、清掃など。食べていくために仕事を選ばない(選べない)。そういう人たちに支えられて、アメリカの生活が成り立っているという事を、白人の「移民はんた~い!」といっているバカなやつら(アリゾナ州知事)に教えてやりたい!そしてこれからの高齢化社会、「あなたの将来、アルツハイマーになって、下の世話もアミーゴがやるかもしれませんよ」と耳元でささやきたい。

トーマス・エドサルさん(コロンビア大学ジャーナリズム学科教授)が番組の最後に言っていた。
「今までナンバーワンであり続けたアメリカが、経済では中国・インドに経済力で追い抜かれて、軍事ではイラク・アフガンで疲れ、アメリカのプライドがボロボロになってきている矛先が移民に向ってしまった」と。

ナンバーワンで居続けたいっていう幼稚な考えも捨てたほうがいいと思うけど・・・たかが230年でしょ?国ができたのって。

食べ物も資源も・・・充分あって、生きていくのに困らないのに、他人におすそ分けできないなんて、心が狭すぎるよね、アメリカさん。

ちょっとしたアメリカ批判_f0044846_2359341.jpgナンバーワンで居続けられる、誇れるコトがアメリカには1つだけあるって気づいたほうがいい。それは「移民大国」だってこと。こんなに人種が様々で、いろんな国の出身の人がいて、色んな考え方がある国って世界中どこをとってもアメリカだけだよ。うまそうなミックスジュースじゃん!それを「誇り」だと思ったほうがいい。

最近どっちつかずなオバマ大統領。彼自身あらゆる意味で「ミックス」なんですよ。母親は白人アメリカンで、父親が黒人でムスリムだったり、なのに彼はクリスチャンだったり、ハワイやインドネシアで育ったり。すごーくこの国を象徴しているんだから、移民大国として誇れる国づくりをしていって欲しいと思う。
by monchicamera | 2010-09-30 23:52 | 逗子日記
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