津波から2週間過ぎた3/28(月)に女川へ行き、昨日帰ってきました。
姉が最初に行った3/16に比べて、町の主要道路はだいぶ片付いたようで、車でスムーズに写真館前までたどり着きました。 ※写真は、佐々木写真館跡地で、姉と土井神父さんと共に 初めて見る津波の惨状。 TVやネットで見るのと、自分の目でみるのは違うかなぁ〜と思っていましたが、正直な所、私の目には「ふつう」に映りました。語弊を恐れずに発言するとすれば、両親が亡くなってしまった今、壊れた町をどうすることもできないし、津波を体験していないので、客観的に見てしまう部分が自分の中にあるのかもません。自然の恐ろしさに抵抗することすらできないし、この災害は女川だけでなく、太平洋側全体に言える事なのですから、悔しいけど「受け入れる」しかないのです。 ※道路は自衛隊の方々によって片付けられている。女川バイパスより湾の方向へ下る。木材の散らばり具合を見ると津波の勢いが見てとれる。 「女川の復興のために何が自分にできるのか」という強い使命感みたいなものが、私の中に芽生えていることも確かです。 私には逗子に帰る家があり、頼れる肉親(姉)がいる事で、自分の精神的な強さが保たれているんだと思います。 遺品だって喜んで持ち帰ることができるのも、帰る家があるからこそ。せめてその幸せを噛み締めないと、避難所暮らしの方々に申し訳ないです。 今後は父ができなかった仕事を引き継ぎながら、佐々木写真館三代目を勝手に襲名し(笑)、女川の復興支援をしていきたいと思います。 まず、第一弾は女川一中の入学式から。校長先生と衛星電話でお話させていただきました。「写真館と連絡がつかないし、誰かに依頼するとしても代金を父兄から集めるワケにもいかないし…」とおっしゃるので、「私が入学の集合写真を撮影し、生徒へ配る写真は募金で賄います」と伝えると、涙ながらによろこんでくださいました。将来を担う子供達に、女川の思い出を少しでも伝えていきたいんです。 しばらくは女川と逗子を往復する生活になると思います。 みなさんからのメッセージに励まされ、生かされていることに感謝します。
by monchicamera
| 2011-04-02 17:10
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