朝ズバで放送された通り、父のポートフォリオは私の手元にある。
先週その修復を試みた。私ひとりではどうしようもない気がしたので、師匠である
渡部さとる氏と一緒に作業した。
30枚近くあったうち、バライタは全滅。RCはなんとか無事に残った。全部で9名分のポートレート。
これらの写真は、1992年に撮影された。バライタは当時父が焼いた物で、オリジナルの調色を施している。そのために重油と海水で化学変化がおこり表面が解けてしまった。
オリジナルプリントは素晴らしいものだったが、この津波の被害を考えると「ちっ、(バライタは)余計な調色しやがって!しなかったら無事だったかもしれないのに…」と娘ながら勝手な意見を思ってしまう(笑)
だが、師匠の意見は違っていた。
詳しくは
師匠のブログに書いてある。よかったら読んで欲しい。完璧なライティングと、ハイライト部分の見事なトーン。少なくとも残された9名分の肖像写真は、永遠に私の教科書になるのだ。