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Hug Japan

この度ご縁があり、Hug Japanというプロジェクトに参加していまして、ニューヨークで展覧会をすることになりました。


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May 16th – 20th, 2011
「WE ARE HERE」
〜Little voice and art 311 JAPAN〜

Gallery at AIGA National Design Center
164 Fifth Avenue (between 21st and 22nd Streets) in New York City


アメリカ向けの展示なので英語で書いてありますので、ここに概要を書きます。
展示の内容は3つ
・Global Message Relay 被災地の子供が描いた絵を展示
・Photo exhibition 「the day, and after」
  私が撮影した現在の女川、父が撮影した船大工ポートレートなど
・映像上映 鈴木佑介(私の旦那さん)が撮影した「佐々木厚の目線」を追った女川の映像


田舎のへなちょこカメラマンが、ついに世界の大舞台に立つのです!
まさか自分が撮っている「女川」を、世界に向けて発信するチャンスがやってくるとは…。

このプロジェクトに参加しようと決意したのには理由があります。
まず、子どもたちが書いている紙。これは還魂紙(かんごし)という和紙といって、自分の知人恩人家族などを想い、お経を書いた紙をすき直した再生紙なのです。

また絵を描く事によって、被災地の子供のセラピーにもなるし、なにより自分の絵が外国の人に見てもらえて、外国とつながっているんだ!というのが子供の自身にもつながります。この話を聞いたとき即決でした。

そして自分の写真展。お父さんとのコラボです。私自身この2ヶ月間、写真を撮る事で自分を回復させてきました。世界中の人に見てもらうことによって、女川を知ってもらえるんです。

阪神大震災の時、被災地の人たちは「忘れられて行く事が悲しい」と言っていたそうです。
2ヶ月経った女川も急ピッチで町が整備されています。故人を偲ぶことも、あえて悲しみに暮れることも出来ない程に、急速に町が変わって行きます。きっと、あっという間に「女川」が世の中から忘れられていくんです。

写真を撮る事で復興の「何の」役にたつのかと考えた時期もありましたが、海外で写真展をするという方法も良いことだと思いました。


過去(父)、現在(私)、未来(子どもたち)という時間軸。面白い展示になりそうです。
このニューヨークの名だたるギャラリーで展示できることを光栄に思います。
両親が背中を後押してくれたのかな。(お父さんが単にニューヨークに行きたかったのかもね)


この展覧会は、この後フランスパリ、そして台湾へと続きます。
展覧会の様子も写真で記録し、絵を描いてくれた子ども達に報告しにいくのも楽しみです。
世界中とつながっていくための橋渡しが自分にできるなんて…幸せです。
by monchicamera | 2011-05-08 19:29
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