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NYの小学校 その1

NYの小学校 その1_f0044846_510126.jpg今日はマンハッタンにある超リッチな男子小中学校へ訪問しました。
どのくらいリッチかというと、○○くんのお母さんは□□のプリンセスだとか、○○くんのお父さんは俳優とか(笑)。制服もラルフローレンのカタログから飛び出したようにおしゃれ。さすがNYです! 超ド田舎で育った私には驚きでした。

まずはじめに、先生からの紹介、そして私の自己紹介。「My name is Mayumi, I am photographer,coming from Japan,small town Onagawa destroyed by Tsunami. I lost my parents and house.(私の名前はマユミです。日本の写真家です。津波で崩壊した女川から来ました。両親と家をなくしました。)」

一瞬にして教室が凍りました。「テレビで見ていた出来事がすぐそこまで迫ってきた、だって目の前にそういう人がいるんだもん!」そんな感じでしょう。

続いてベネッセ的場さん(同じ女川の出身です!)が、どのような地震と津波が町を襲ったのか説明をしました。生徒達の目は釘付け。被災地の子供の書いた絵を難点か紹介し、和紙を配り始めると、我先にと好きな色の紙を選んで書き始めました。

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クラスみんなの反応が早く、日本のお友達に手紙を書くように、そして今まで思っていた震災についてのことを書き始めたり、日本のキャラクター(NHKどーもくんが人気!)を書いたり。名前もわざわざカタカナで書いてくれたり。会ったこともない「友達」のことを考えて、一人ひとりが個性的な1枚を仕上げてくれました。

作業が終わると、私のところに何人かの生徒がやってきて、手を握るんです。そして「thank you for coming(来てくれてありがとう)」と言うんです。握手して泣きそうになっている子供もいました。そんな様子に私も勇気づけられました。

国がどこだろうと、お金持ちだろうと、どんな人種だろうと…。
そんな垣根は関係ないということを気づかせてくれました。そして子供たちの素直な気持ちに触れ心が熱くなりました。

帰るときに、「私は今まで辛かったけど、今日みんなの絵と笑顔で元気になりました。ありがとう。」と挨拶すると、みんな嬉しそうにしてくれました。

この様子は、女川を始め Hug Japanの子供達に伝えたいと思います。
「世界をつながっている」ーーーいま、一番大事なことかもしれません。
by monchicamera | 2011-05-18 23:59
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