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アートの可能性

アートの可能性_f0044846_5252041.jpgNYのチェルシー地区には、たくさんのギャラリーがあります。こんなに点在しているエリアって便利です。無料だし気分によってふらっと見に行けるし、煮詰まった時なんかにもいいですよね(笑)よくわからない現代アートがたくさんあって(もはや好みの問題ですが…)、さすがNYだなぁ~と。日本もこうなればいいのに。

その中で、鉄骨や廃車のバンパーを集めたオブジェが難点かダイナミックに飾ってあるギャラリーがありました。数ヶ月前なら「かっこいいなぁ~」と眺めていたんですが、「女川の車の方が、イカしてるぜ!」と素直に思ってしまった(笑)津波の力でねじ曲げられた車たち、もはやアートになる!と確信を得ました。

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311の後にはすべてのものに対する見方が私の中で変わりました。知名度があるアーティストだろうと何だろうと、自然の作る造形に勝るものはない。


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マンハッタンの西南側、ミートマーケット地区。廃線になった線路を改造して「ハイライン」という遊歩道を散歩しました。ウッドデッキが南北にすらっとのびて、どころどころ線路が見えていて、素晴らしく手入れされたガーデニングの技術。嫌味がなく計算され尽くしたベンチたち。マンハッタンの古いビル群にもマッチしていて、毎日散歩したくなる遊歩道でした。

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線路だった場所をこのように改造できるセンス。歩きながら「女川の復興モデル」を考えました。女川の海岸沿いは地盤が沈んでしまって、再度津波の可能性があるから家を建てるのも怖い。それでも土地の有効活用するなら海岸通りに、NYのハイライン公園みたいなものを作っちゃえばいいのに…。

命(人間)がなくなった場所に、新しい命(植物)をたくさん植えればいいのになぁ~と思いながら、夕暮れのマンハッタンの片隅を歩きました。10年前のNYとの違いを楽しみながら…。
by monchicamera | 2011-05-19 05:15
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