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NYの学校 その2

5/19。NY郊外にある日本人学校を訪問しました。今回ご縁があり、突然の訪校にも関わらず先生方が「講演会」と題して、わざわざ授業時間を削って準備してくださいました。ありがたいです。

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「海外に住む日本の子供」にとっても、やはりこの震災の影響は大きかったようです。離れていても祖国は日本。この学校では3/18に、全校生徒が率先して「チャリティーコンサート」を開催しました。「自分たちに出来る事は何だろう?」と子供たちなりに考え、地域の方々と集まって演奏したり募金活動をしました。中にはメロンパンを焼いてきて、それを売って募金した生徒もいるそうです。自分の労働への対価を募金に…、日本とは違う発想が素晴らしいと思います。

質問カードを見せていただいたところ、「日本は子供どうなってるの?」という疑問が各学年で共通していました。「日本という故郷」で何が起こっているのか、みんな知りたいんです。
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1時間の講演では、最初に資料を使って「どんな津波が町を襲ったのか…」簡単に説明しました。あまりにもショッキングな写真だと低学年にはキツい。ビルが90度横倒しになっている写真は、「どの面が天井でしょう?」と質問し、なぜそうなったのかを説明。「どうやってビルの3階に車が運ばれたでしょうか?」など、小1から小6まで、いかにして興味を持たせるか…、私なりに考えました。

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「女川の小学校の先生が欲しいものは何でしょう?」
  (ー答えはグラウンドです。仮設住宅建設で使えない)
「女川の小学生に人気ナンバーワンの職業は?」
  (ー答えは自衛隊)

クイズ形式にしたところ、低学年にも解りやすい説明になったと思います。それと同時に、被災地の子ども達も元気にがんばっているんだよ!という現状を伝えることができたと思います。
最後に、全校生徒で合唱のプレゼントをしてくれました。「YOU CAN 愛の国」という素敵な曲です。3/18のチャリティーコンサートでも歌った、元気になれる曲。そしてみんながつながっていける…そんな歌でした。いつか女川の子ども達と一緒に歌える日が来たらいいなと思います。この学校の生徒達ににも、和紙に絵やメッセージを書いてもらったのでHug Japanの活動として「メッセージリレー」を繋げていきたいです。
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by monchicamera | 2011-05-27 11:04
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