
イラク映画、モハメド・アルダラジー監督
『バビロンの陽光』を観た。この話はクルド人の祖母と孫が、父を探しに行くロードムービーである。
イラクで起こった大虐殺。私たち日本人に馴染みのある話ではない。
900kmという移動距離。国土は広く民族も多様、イスラム教でも宗派が違う。イラクを覆う戦争と占領。この祖母を演じた女優さんもまた、実体験で同じ様な立場にある方だった。ぜひ
監督インタビューを観てもらいたい。

旅をする中で、彼女らは何度も挫折感を味わいながら、それでも息子に会いたい一心で前に進んで行く。たとえそれがどんな真実であろうとも、彼女はすべてを受け入れて前へ…。今、震災で傷ついた人々には、彼女にひとつひとつに共感できる部分がある。戦争と震災では異なるが、津波を受け入れて、悲しい現実を受け入れて行くしかない私たちにどこか似ている。
「待つ」という苦しみが、痛いほど伝わってくる映画なのだ。
こんなに厳しい実話なのに、美しささえ感じてしまう。
眩しすぎる太陽が、時には優しく包み、時には痛く突き刺さり、彼女たちの顔を照らす。
12歳の孫もとてもよかった。最初は甘ったれだったのに、たくましくなって行く様子もまた感動的なのだ。唯一アラビア語も喋れるから(祖母はクルド語で言葉が通じない)、精一杯の優しさで祖母を支えようとするのだ。
イラクで映画を撮るというのは、政治的にも環境的にも難しいだろう。
この監督はあえてそこに挑戦をし、世界に伝えてくれたことに感謝したい。
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