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元気玉通信4

がんばっぺ女川・元気玉プロジェクトのお話です。

みなさまのご協力で、今年度の学校アルバムの制作費に使おうと予算を組んでおりましたが、状況が変わってしまいました。ごめんなさい。

前回の報告では、女川一中のアルバムも含まれておりましたが入札で落選。価格の面でも写真の中身でも絶対に負けていないはず。良いアルバムをつくる自信はありましたが、結果的に選んでもらえませんでした。残念なことに他業者が今年度はやることになりました。理由としては「近さ」でした。例えば、不登校の生徒さんがひょこり登校したときにすぐに撮影してもらえるか、そういう要望に答えられるのは地元の業者だと…。

昨日6/22。女川一中の校長先生に「なぜ一中のアルバムを作りたいか?」をプレゼンさせていただきました。学校側としては「利益も出ないのに東京から通って大丈夫なの?」と心配をしてくださっていたようです。

正直言って私も悔しいし、この時期まで本契約の話をひっぱるだけひっぱっておいての落選なので、かなりへこみました。こうなるのなら、もっと早くお返事をいただきたかった。

だけど180度方向転換させて考えてみました。「その業者さんも被災しておられるし、地元できちんと商売をして利益を出して、復興の足がかりになるのであれば、その方がアルバムを担当されても良いのだろう」と、自分を納得させました。

募金をしてもらった方には、一中の出身の方が大勢います。
私の努力不足で入札できなかったこと、その方には申し訳ないと思っています。ごめんなさい。
8000円×69名の予算については、女川一小の2012年度分(現5年生)にまわす方向で考えています。これに関しても女川一小で契約を続行していただけると信じて…。もしダメだった時は、そのときに考えさせてください。みなさんの気持ちは無駄にはしないようにしたいです。


物事というのは自分が思っていない方向へ動くこともあるし、必然的にそうなってしまうこともあります。どんな逆境でも、立ち向かっていく強さを私たち人間は持ち備えているんだと思います。屈辱的な思いをしても、自分の精神は貫く強さも必要だし、周りに順応する柔らかさも必要だし、謙虚さも必要です。特に仕事の場合はそうです。私もカメラマンとして生計を立てて10年以上が経ちますので、その辺りの酸いも甘いも知っているつもりです。今回ばかりはみなさんの思いも背負っていたから悔しいです。

1つ言えることは、一中の校長先生に、自分の思いは精一杯伝えたので悔いはないです。故郷を思う気持ち、一中出身として後輩達のためにがんばりたいという気持ちは理解してもらえました。
ただ仕事という面ではシビアな現実があったということです。

長くなりましたが、女川一小の契約はいただけたので、この1校をがんばって完成させます!10年先も、20年先も、思い出になるアルバムを作ります。

みなさま、ありがとうございました。
by monchicamera | 2011-06-23 23:19 | がんばっぺ女川【募金】
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