女川総合体育館に今も避難生活を続けるおじさんから電話があった。
「どうしたの?」
「いやー、声が聞きたくなってね」
「あははは」
おじさんは用事があって電話してきたのだが、冒頭の挨拶に一瞬ドキッとした。震災から7ヶ月。女川の山々は紅葉し始め、朝晩は寒さを感じるようになってきた。おじさん夫婦は未だに仮設に入居できていない。隣接する野球場に建設中の3階建て、通称『女川マンション』へ11月上旬入居する予定だ。
「何か欲しいものありますか?」
「物資をもらっているから足りてるよ、それに欲しいのはモノじゃないんだ」
「ん?じゃぁ何が欲しいんですか?」
「たまにこうして電話で話したり、『元気ですか?』と声をかけてもらうことかな」
グッと胸が痛んだ。
なんでもっと早く気がつかなかったんだろう…。
心の交流が大事だと、頭では解っていたのに、私自身実行に移せていなかった。

そうだ、手紙だ!
手紙を書こう。
近況報告だけでも、受け取った人は嬉しいだろう。
なぜなら、遠くの人と繋がっていると実感できるから。
下手クソだっていい。面倒なら絵葉書だっていいと思う。
お世話になったあの人に、津波で家を失ったあの人に、大事な人を失ったあの人に。「お元気ですか?」と手紙を書こう。季節の写真なども添えて。
被災地はこれから寒い冬を迎える。
手紙一つで心が温かくなるのなら、私は何通でも書くつもりだ。
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