仙台在住のバンドMonkey Majikの昔のPVに、「そういえば女川で撮ってたなぁ」という映像があり、急に思い出してyoutubeで探してみた。
大ファンだった私は、共通の友人を通じて何度か会う機会があり、彼らの
ラジオ番組にも出演させていただいたことがある。その時に「女川でPV撮影したことあるよね?」と聞いたら、Blaiseは「女川に友達が住んでいるから、よく遊びにいくんだ。素敵な場所だよねー」と言ってくれたことを思い出した。
いま、こうしてこのPVを見てみると、女川の町並み(山田屋、金華楼、おじか、そして角浜の倉庫)や、浦宿駅や万石浦、石巻線の車窓が懐かしく甦る。自分の育った町並みがこの映像の中に残っていることが何よりも幸せだ。
この「Livin' in the sun」の曲の歌詞がまた、この震災後の心境にピッタリとハマっていて涙が出て来る。
Did you know how we got there?
あの事どうでもよくて
空を見上げて and did you know how we chaneged
(作詞 Maynaed Plant )
恋の歌かもしれないが、なんだかしんみりしてしまう。どうでも良いと思っていた事が後から失われてから大切だったと気がつくことがある。そんな情景が女川の風景とマッチする。私の目には単なる田舎の港町にしか映っていなかったものは、カナダ人の兄弟にとっては太陽が照らす素敵な町並みだったに違いない。