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女川 熊野神社のお祭り

毎年5月3日は女川町内の大多数においてお祭りが行われる。神社の由来やお祭りの形式などについては詳しく知らないが(後で調べようと思っている)、子供の頃から参加していた御神輿だったので、懐かしく思い出し、写真展の真っ最中だったが今年は見に行くことにした。

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昨年は震災直後ということもあり中止になっていたが、今年は四日市や松山から多くのボランティアが参加して、一緒に御神輿を担いでくださることになった。というのは、この鷲神(わしのかみ)地域は、もともと高齢化のため若い人が少なかったことに加え、震災で地域の家々が全て全壊したので住民がバラバラになってしまっていた。祭りをやるにしても、神輿を担いであの200段もの階段を上下しなくてはならない。ということで、全国から来てくださった方々の助けのおかげで、どうにか頭数は揃い、今年はお祭りをすることができた。あいにくの雨の中(台風みたいな嵐でした)、更地になった黄金町をスタートし、私の家の角を曲がり、角浜へ…。そして眺湾荘から桜ヶ丘へ抜け、終点女川高校グラウンドまで。あの嵐にもかかわらず祭りが出来たのは素晴らしいことだと思う。この場を借りて、来てくださった方々にお礼を言いたい。本当にありがとうございました。

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子供の頃は、地域にもたくさん子供がいたので5月3日にこうした祭りがあることが楽しかった。御神輿パレードが町中をねり歩き、終了時にもらえるお菓子やジュースも良い思い出である。近年では高齢化に加え、少子化も進んでおり、毎年この祭りの行事も活気がなくなっていたのも事実である。私の父が「仙台に住む孫にも神輿を担がせてあげたい」と言い出し、毎年アウェイながら姪や甥も参加させてもらっていた。こうした地域の行事は、全国規模で考えても年々省略されているであろう。今後もぜひ継続できる策を練っていただきたいと思う。子供の頃に参加した、地域の伝統行事は、どんな子供にとっても将来地域を繋ぐ架け橋になるであろうから。
by monchicamera | 2012-05-03 23:36 | 311とその後
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