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ハワイで津波避難勧告

(この投稿はFacebookにアップした文面と同じものです。海外旅行中での災害に備えて知っておくといいと思いますので、書き記しておきます)

ホノルルでの仕事を終え、一路カウアイ島へ。着いた日の夜に津波警報が発令され、まさかの避難でプチ車中泊(´Д` )

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11月27日(土)夜20:04、カナダ西部でおきたM7.7の地震により、ハワイでも津波警報が発令。

私たちは昨朝カウアイ島に移動してきて、20:20ごろ(ハワイ時間)に海沿いのホテルにチェックインしようと思ったところ、受付の女性に「津波が来るから、部屋に入らずに車で高台に避難してね。カーラジオを聞いて情報を集めて!」と言われました。

何かの聞き間違いかな?と思ったけど、受付デスクの奥には避難マニュアルみたいなやつを出してきたばかりっぽいし、とりあえず受付嬢の言う地図に従って、山間の道路を走りました。津波と聞いて焦る私と、意外と冷静な旦那。

20:30に車で山の方へ移動し、適当に車を停め、半信半疑でラジオをつけっぱなしに……。
ラジオはいつものようにポップスばかりだし、ハワイで地震はなかったし、津波が来るということが信じられなかったのです。

津波情報が流れたのはその30分後。けたたましい放送事故のような警告音(かなりビビッた)の後にDJがインフォを話しました。

町中に警報サイレンがなったのはそれから50分後、つまり21:20。日本でも同じようなウウーーーーという高音のサイレン。津波予想到達時間は22:20なのに、ラジオに比べたらこのサイレンがなった時間が遅かったです。もうこの時点から、丘の上へ避難してきた車で渋滞が始まりました。

私たちは丘の上のハイスクールに待機。続々と集まって来る市民と観光客。市民は慣れているような感じで寝袋や水などを持参し、開放されたカフェテリアでテレビを見たり、車で寝ている様子でした。
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「たぶん大丈夫だろう」という気持ちと、「1960年のチリ津波みたいに一階浸水とかだったら、カウアイ島で避難民になるのはイヤだなぁ」とか、「日本で311のような地震が起きて、それの余波だったらどうしよう?」余計な心配ばかりする私がいました。カフェテリアは、世界各地の観光客がいましたが(主にアメリカ)、想像よりは落ち着いていて秩序が保たれていた印象でした。周りの方々が、話しかけると反応してくださったので助かりました。

Wi-Fiもなく、情報の頼りはラジオだけ。かなり焦り、日本にいる友人や義妹に電話をかけて、震源地や津波の予測などの情報を聞き出せたことは安心感につながりました。

カーラジオを聞きながら思ったのは、幸い英語はわかるものの、非常時では私の語学力では聞き取れないことも多いということです。しかも視聴者電話インタビューの連続。確実な情報というよりは、市民の声のみが放送されていました。

車には1ガロンの水とベーグルが二個あって、一晩くらいの車中泊は仕方ないなぁ〜みたいな感じに思うことにしました(←先週の女川も車中泊だったし…)

今回はことなきを得ましたが、自然災害はいつどのようにして起こるかわかりません。大事なのは、常日頃のシュミレーションと、現場でのコミュニケーションだなと改めて感じました。


結論から言えば、実際の被害はなく、潮位30cmの変化だったとか。ハワイは島によって予想される潮位も異なるようです(ハワイ島のヒロはもともと土地が低く、予想で90cmでした)。ホノルルのワイキキビーチ前のホテルに滞在していた友人によれば、「ホテルから出ないでください」という程度の注意だけで、特別な避難とか移動とかはなく、ワイキキビーチ周辺の店も全て閉まっていたらしいです。

日本でおなじみの「予想到達時間、予測される潮位の変化」などは、テレビを見るまでは知らされなかったということです。

いつ警報解除されるのか曖昧だったし、安全を確保するために、高台でずっと待機していましたが、海沿いのホテルがある浜通りは封鎖されて、結局は警報解除までホテルに戻ることは不可能だったのでした。ホテルに戻ったのは夜中の1:30でした。
by monchicamera | 2012-10-28 02:03 |
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