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女川一小6年生ワークショップ「卒業式で歌う」第三回

2/13(水)、女川一小6年生のワークショップ第三回目が行われました(2回目は私は見学に行けなかったんです)。

おさらいをしておきますと、1回目はこちら。2回目には、武田先生が編曲した音楽に、歌詞を繋いで完成させる作業をしました。今回3回目からは、歌のレッスンが入ります。

まずは「ラララララ〜」で発声練習。ソプラノとアルトの2部構成に分かれました。「させしすせそさそす〜」という発声練習もやり、みんなの顔が一気に緊張してきました。歌い慣れない「さ行」ってけっこう難しいんですよね。
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この日、武田先生に教えてもらったのは「アンパンマンの顔」と「ロングトーン」です。「歌=自分の伝えた気持ちを表現するもの」だということ。つまりアンパンマンのようなにっこり笑顔で歌うように心がけましょう!ということを教えてもらいました。とても分かりやすい例えで、6年生もすぐに理解し実戦しました。ロングトーンは腹式呼吸を使って一息を長く持たせて歌う方法です。30秒は出来るように毎日クラスで練習することを課題として出されました。

最初は照れていて口元もあまり開かなかった生徒が何人かいましたが、武田先生の情熱と、まわりの友達に触発されたのか、次第に全員が声を出すようになってきました。レッスンの最後には、武田先生のお友達であるJAZZピアニストをゲストに3曲歌ってくれました。「好きな場所で見ていいよ〜」と言うと、男子たちはピアノの前に陣取ってました。JAZZならではの指先の細かい動きを見たかったようです。女子たちは武田先生の目の前へ。プロの歌声や発生の仕方をじっくり食い入ってみてました。プロの技を身近で見るというのは、上達への第一歩でもありますね。次のレッスンは、歌に表情をつけて行く課題があります。自分たちの歌を「どんな思いで表現するか?」ということを、クラス全員で話し合い、思い出に残る卒業式になれば良いなと思います。
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余談ですが。この日はちょうどレッスンの最中に大きめの地震が来ました。宮城沖M5.3だったかな。揺れの前にかなりの地鳴りがしました。慣れてない私はかなり動揺してしまったのですが、地鳴りと共に6年生は頭を覆うように伏せるポーズをとり、ドア近くに居た生徒はとっさにドアを開けていました。先生の指示が飛ぶ前に、私語を慎みささっと行動に移すというのは素晴らしいです。けっこう揺れが会った中で、冷静さを保っていました。

地震に慣れてしまっている彼らの日常を不憫にも思ったのですが、一方で「慣れなければいけない」という部分も感じました。余震はずっと続くし、私たちはどこに住んでいても、災害のリスクとともに生きていかなければならないのですものね。
by monchicamera | 2013-02-18 12:27 | 311とその後
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