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ルイスイリサール ピンチョス講座4

ルイス・イリサール
【ピンチョス講座4日目】

楽しかった講座も今日が最終日。なんだか名残惜しいような、そんな雰囲気。昼間はマリアのBARを追いかけて、パンプローナまで行ったことはクラスの全員がしっているので、「どうだった?美味しった?」とみんな質問してくれる。そんな和気あいあいのクラス。この4日間、本当に楽しかった。

今日のメニューは、
・米もどきパスタのリゾット
・仔羊のソテー
・海老のオーブン焼きピンチョス
・タラのピルピルソース
・ヨーグルトのパッションフルーツ添え
そして
・わらび餅(ミネさんがみんなに作ってくれた!)
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今回の講座は、前回の魚講座と違って「ピンチョス」をテーマに作っているので、全てか小皿料理で完結している点だ。前菜、魚、肉、デザートと、毎回セットになっている点も嬉しい。伝統的なスペインの料理の手法も教わったりするので、とても興味深い。

料理に関して、トータル7日間通ってて思ったことは、日本とは違った部分のこだわりを持っているということだ。

特大サイズのジャガイモは、皮のまま(しかも切らずに丸ごと)30分かけて茹でることにこだわりを持つし、トマトの切り方も変わっていて、身だけを具として使い、種の部分は裏ごししてジュースとして使ったりする。

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ソース一つにしても、乾燥したパプリカを干し椎茸のように水で戻した上でさらにオーブンで焼いてからミキサーにかけたり、ピルピルソースもタラの皮を煮てゼラチン質を抽出してからオリーブ油と合わせ30分もかけて手でまぜたりする。すべてが手作りでとても手が込んでいる。

なのに、一方では切れない包丁で魚を捌くという器用な面を持っている(もしかするとヘンリ先生だけなのかもしれない)。無駄が多かったり、ハサミで内蔵を取り出したりする。
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最終日、教室の済みに置いてある包丁の研ぎ石を見つけた。「なんだ、やっぱりあるじゃん!」と思ったが諦めることにした。切れる包丁で”美しく切る”というこだわりを、彼らが持ち合わせていない限り、余計なお節介にしかならない気がしたからだ。

スペインでの常識が日本の常識ではなかったり、その逆もしかり。少なくともこの7日間で、料理を通して私の中のバスクがもう一歩近づいて来たのは間違いない。
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by monchicamera | 2013-08-08 22:53 |
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