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Jan 25/一難去ってまた一難

荷物が見つかったので、さっそくMexico Cityに戻る事にした。これで万事OKかなと思った矢先、一難去ってまた一難。今度はカメラが故障した。今回持ってきたカメラはローライフレックただ1つ。デジカメも持ってこないし、師匠の「不便だと思うカメラを1台だけ持って行け。それでこそ作品が生まれる」という言葉を信じて、本当にローライ1台だけで来てしまったのだ。いくら買い付けがメインだからって、写真家が旅でカメラ無しという状況は大変困る。

アンティークカメラは大好きだけど、カメラの構造自体何にも理解していない私。ローライの故障に関して、原因がよくわからない。とにかく、撮っていたらシャッターが切れなくなったのだ。フイルムを巻き上げ、フタを開けながらシャッターを切ったり、巻き上げレバーを回したりする。どうやらレバーを巻くとシャッターが切れるというおかしな動作になっている。だからと言って、メキシコで修理に出している時間もないし、第一信用できない。アンティークカメラに詳しいT氏に相談すると、「1万円くらいで他の中古を買えば?」とのこと。そうっか、その手があったか!

Jan 25/一難去ってまた一難_f0044846_17354697.jpgということで、何台か候補が出る中で、目星をつけたのが『オリンパスPEN』 ハーフサイズで撮れる、つまり36枚撮りのフイルムが2倍の72カット撮れるというカメラ。当然、プリントをすれば2枚で一組という、ちょっと変わったものが出来上がる。ベタ焼でみると、そのカメラワークが映像のようで面白い。PENで作品撮りをする写真家なんて沼田元気くらいか。メキシコの光の色と、現地で購入するフイルムとカメラ。面白いものが撮れるかもしれない。そう思うと、ローライの故障もまんざらでもないような気がしてきた。

14:00pmのバスでMexico Cityへ向かう。シティの定宿・
サンフェルナンド館に泊まる。友人D君はこの宿のちょうど隣のビルに住んでいて、そこで荷物を引き取ることにした。盗まれているものもないようで、とにかく一安心。これでまともな旅ができそうだ。
# by monchicamera | 2006-01-25 14:54 | Mid America2006

Jan 24/マリア様の奇跡2

Jan 24/マリア様の奇跡2_f0044846_1546858.jpg午後はT氏が経営するカフェへ行く。地球の歩き方にも掲載されているので、タスコを訪れる日本人なら知っているだろう。ここは現地のメキシコ人の間で人気があり、ヨーロッパからのお客さんにも「エスプレッソが美味しい」と評判のカフェ。シンプルな作りで、コーヒーが美味しくて、ボサノヴァがゆるく流れていて、長居するのに心地が良い。これほど寛げるカフェってなかなか無いよな。

Jan 24/マリア様の奇跡2_f0044846_15461750.jpgカフェでランチをした後は、コンビ(乗り合いバス)に乗って宿へ戻る。だが、乗るバスを間違えたのか、ソカロを過ぎると違うルートを走り出してしまった。特に何もする事もないので、そのまま乗って郊外へ行ってみることにする。遠くから眺めるタスコの街も美しい。ぼーっと眺めていると、バスは終点に着き(ここが何処なのかさっぱりわからない)、バスから下ろされた。当然ながら乗っていたお客はみんな家に帰っていく。仕方が無いので、バス停でUターンする次のバスを待つ。日光がほどよく体を照らす。5分後、我慢できないくらい熱くなる。10分後、イヤになったところでバスが来る。行き先を確認するが、またもやソカロへ。だから、帰りたい方向はソカロじゃないんだってば!

ん?待てよ?なぜソカロに吸い寄せられるように戻されるんだろう?
-----‘そう、これはきっとマリア様の声なのだ”!という気がしたので、さっそくサンタプリスカ教会へ行き、お礼参り。やっぱ願掛けをして、それなりの効果があったのならば、お礼参りはすべきでしょう。私はクリスチャンでもないけど、このときから「現地に行ったら、現地の神様を拝もう」と決めたのでした。
# by monchicamera | 2006-01-24 10:48 | Mid America2006

Jan 24/マリア様の奇跡

今日も朝から散歩。タスコは路地や坂道ばかりなので、散歩すると必ず新しい発見があって楽しい街。白い壁に茶色の瓦屋根。これは町で決められている「外観のきまり」らしい。例えるなら、イタリアのフィレンツェみたいな感じかな。それ以外の色には塗ってはいけないらしい。夜はカンテラ(街灯)に照らされる建物が美しく、石畳にそっと影を落とす。ロマンチックだなぁと思って街を歩くと、野良犬を踏みそうになったり、ビートルに轢かれそうになったりする。

ロストバッケージから早5日め。Mexico Cityに住むDくんから見つかったとの連絡はまだない。

Jan 24/マリア様の奇跡_f0044846_15424971.jpgタスコのソカロ(中央広場)にあるサンタプリスカ教会へ行く。外観の彫刻が美しい、この教会。毎年訪れている中で、内部に入って席に着く事は一度もなかった。だがこの日に限って、マリア様に導かれるように祭壇前に着席した。そしてイエス像を眺めているうちに、なんとなく拝んでみたくなった。
----「メキシコに来てから災難ばかりです。細木数子の占いでは『中殺界なので外出するな』と書いてあったにも関わらず、海外旅行に来てしまいました。荷物も戻ってきません。風邪も良くなりません。どうしたらよいでしょう?この私を見守ってくださいますか?」----(かなり真剣な祈り)

教会を出た後、何気なくインターネットカフェへ行き、メールチェック。するとシティに居るサンティアゴ君より連絡が...「君の鞄は見つかったって!たった今メヒカーナ航空に電話したら、そう言ってたよ!今日中にD君のアパートに届けてくれるそうだ。よかったね」と。着信時間は5分前。計算すると、教会で拝んだ直後ということになる。これはまさに奇跡!?
# by monchicamera | 2006-01-24 10:21 | Mid America2006

Jan 23/Taxcoにて

シティに居るよりはタスコの方が体調が良い気がする。朝9:00に起床。ローライにB&Wフイルムを詰めて散歩へ。旅人の間では有名な「富永省三」さん作成のタスコ・スーパーマップを見ながら、まだ歩いた事がない路地を行く。この地図は見ているだけで面白い。富永さんとは、趣味で色んな国を旅行し、その土地の情報地図を作成している方だ。まだお会いしたことがないけれど、とても興味深い研究(趣味?)だと思う。

朝のメルカドは慌しく、誰も異邦人には気にも止めない。帰りがけにバナナとオレンジを買う。朝の挨拶、買い物をする時の会話。コレくらいのスペイン語なら平気。そういえば、私が一番最初にスペイン語を喋ったのは、メルカド近くのタコス屋さんで「dos tacos,por favor」だったっけ。

昼は屋上でハンモックに揺られながら読書。村上龍の「空港にて」と手塚治虫の「ミッドナイト」。夕方4:00に買い物に出かけるが、30分でダウン。具合が悪くなり、家にもどる。時差ボケもまだ残っているらしく、再度昼寝。まぁ、旅はゆっくりペースでよいだろう。
# by monchicamera | 2006-01-23 10:05 | Mid America2006

Jan 22/グアテマラ行きをキャンセル

荷物が届かないということは、着替えも当然無いわけで、下着やら洗面用具やら買いに行かなければならない。近くのWalmartへ行き、買い足すが、トータルで¥5000くらい。タコス2個が¥50円で買える国なので、その10倍ということはかなりの高い出費だ。

ドクトルのおかげで体力は回復しつつあるものの、やはり辛い。診察料500ペソ(¥5500)は、注射代+薬代も含んでいるし、保険が適応されていないにもかかわらず、500ペソならかなり安い。だが、風邪をひかなければそんな出費も免れたはず。

Mexico CityからGuatemala行きの飛行機はすでに予約してあったので、とりあえずGuatemalaへ向かう事に決め、空港へ。リュック1つに歯ブラシと下着が一組、そしてローライフレックス。たったそれだけ。それだけで、初めて訪れる国へ。お金があれば何とかなるだろう。

空港へ着き、とりあえずメヒカーナ航空のオフィスを訪ねてみた。ここは英語がきちんと通じるのでラッキー!「木曜日から問い合わせしているロストバッケージの件ですが。あなたの航空会社のミスのせいで、荷物がないまま本日グアテマラへ出発しなければなりません。あいにく、グアテマラ行きは正規ルートで購入したものではないのですが、同じメヒカーナ航空の便なので、変更はしてもらえませんか?」と息継ぎをする間もなく、英語で話す。すると受付嬢は「Sure!(いいですよ)」と一言。「いつの便に変更しますか?」と言うではないか!モノはダメもとで言ってみるべし。スペ語はダメでも、英語が話せてよかった~と思った瞬間でした。
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グアテマラ行きをキャンセルし、次に考えた事は...。メキシコシティを抜け出すこと。こんな空気の悪いところで、来るわけがない鞄をじっと待つのは辛い。そうだTAXCOへ行こう!あそこなら知り合いも居るし、空気もよい!おまけに高度も少し低い(標高1800m)。

ということで、14:00pmのバスに乗り、勝手知ったるTAXCOへ向かう。T氏の新しい家。Casa 100anos3室ほどホテルとして貸している。1年ぶりで会うT氏は全然変わっていない。愛犬シワとよく似ている(笑)。本当はT氏に「お土産デース!」とCDや雑誌やら写真やら渡したいものがあったのに、それもロストバッケージ。手ぶらで再会。しょうがない。
Jan 22/グアテマラ行きをキャンセル_f0044846_15491671.jpg

# by monchicamera | 2006-01-22 11:03 | Mid America2006