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マジックアワー

街を美しく包み込むマジックアワーが好きだ。
乾燥している気候だから、余計に澄んだ空気に包まれる。
写真に撮ろうとすると、「あともう少しかな?」と思っているうちに、日が暮れてしまう。
ほんの10分そこらの瞬間が大好きだ。
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# by monchicamera | 2013-08-04 20:16 |

Logroño ログローニョ5

何もすることがない日曜。
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あの投稿の後、町にある徒歩圏内のワイナリーのWebを調べ、日曜は11〜14時まで空いていると書いてあり、行ってみたが案の定閉まっていた。帰り道に三組の旅行者とすれ違い、みんなに「今日は閉まってますよ」と教えてあげると、みんながっかりしていて、「じゃあ今日はすることないわね〜」みたいなことを言っていた。

ワインを求めてログローニョにスペイン中から(世界から?)やって来る観光客に対して、ワイナリーも作戦を練ってもらいたいところだ。
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さて、町歩き。
昨日まで気がつかなかったことを発見したり、それなりに楽しい。

ふらっと入った建物で、ネイチャー写真展が開催されていたり、公園ね遊具が楽器になっていたり、町のいたるところに巡礼路のホタテがあったり、蚤の市を覗いたり、映画館は日曜なのに閉まっていたり、などなど。
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昼は宿でレトルトのパスタを食べ、同室のマドリードのオヤジさんにワインをいただいた。夜になると、そのオヤジにまたまたピザをいただいた。彼はどうやら12月までバカンスで、このホステルに泊まる予定らしい、不思議な人だった。
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# by monchicamera | 2013-08-04 10:21 |

Logroño ログローニョ4

二日目 の土曜日の夜は、またまたバルへ繰り出した。ヨーロッパでは、週末の土曜日の夜が一番活気を増す。普段日本で飲みに出歩く習慣がない私には少々驚きの光景であるが、お祭り気分に浸れるから、割と好きだ。
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昨日のマッシュルーム焼きと、イベリコ焼きが美味しかったので、またまた行ってしまった。昔からそうだが、美味しいものは続けて三回食べてしまうクセがある。そういえば、母もそうだった。

イベリコ串焼きの店に行ったら、覚えていてくれて、忙しくない時間を縫って、女子スタッフが「串焼きのアップの写真を撮ってあげるわ」と、私のiPhoneで撮影してくれた。何たるサービス!
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その他に、別の店を二軒ほど。一つは、表の看板にフォアグラの写真が載っていた店。ついつい入ってしまった。美味しかったが、ソテーが少々ぬるかった。もう一軒は、かわいい感じのお店で、カウンターを覗いたら、トマトとチーズのピンチョスがあり、口の中をさっぱりさせたかったので入ることにした。
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が、どうやらお店スタッフの雰囲気がよくない。店員は女子ばかりで、忙しくなるとテンパるのか、計算が苦手なのだろうか、新人ちゃんが使えないのか(彼女にお会計を頼むのとこができず、いちいち待たされた)。

味もまあまあ良かっただけに、こういう点で評価が下がってしまうのは残念だなぁと思った。まぁ、そんなバル巡り。今夜もワインが美味かった!
# by monchicamera | 2013-08-03 22:18 |

vinobusツアー

ログローニョの観光案内所では、毎週土曜日にワインツアーを開催しているというので、日程もちょうどよかったので参加してみた。ツアーの所要時間は5時間で、一人17ユーロ。事前にネットで申し込みができ、車でしか行けないようなワイナリーに連れていってくれるので、私のような観光客にはありがたい。

朝9:50に観光案内所集合で、専用のバスで行く。今回の参加者14名ほどで、私を除き全員がカスティージャ語を喋っていたので、たぶんマドリード辺りからの観光客が多いと思われる。

ガイドのイグナシオさんは、とてもフレンドリーで好感が持てる人だ。彼の話すカスティージャ語は、テレビのアナウンスのように聞き取りやすく、説明の半分以上は理解できた。これはなんとなく嬉しい。
(※スペイン国内には4つの言語があります。地域によって違うのです。一般的に私たちが呼ぶ”スペイン語”とは”カスティージャ語”と呼ばれます)
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バスは一路Haro(アロ)へ向けて出発。Haroはログローニョよりも人口は少ないらしいが、リオハの県庁である。ぶどうの栽培、ワインの製造を行ってきたこの県で、アロは重要な拠点だったため県庁になっているということだ。観光客の多いログローニョよりも、ずっと落ち着いていて、ヨーロッパの田舎町という雰囲気が漂っている。町の中心部をちょっと外れると、レンガづくりの農家とぶどう畑が一面に広がり、絵に描いたようなとても美しい田園風景が広がってくる。ここリオハで育てているブドウは、テンプラニーリョがメインである。
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到着したのは、Ramon Bilbaoというワイナリー。
http://www.bodegasramonbilbao.es/

1924年にアルタ地区に設立された。伝統あるワイナリーだ。案内してくれたのはクリスティーナさん。ワイン製造工程を説明してくれ、貯蔵庫などを見せてもらえる。多くの方がワインは始めから樽で作っていると思われるが、ほとんどがステンレスタンクで製造された後、樽に移し替えられる。Ramon Bilbaoでは、規定の熟成期間よりもじっくりと熟成させるのが特徴。アメリカンオーク樽で熟成させることによって、独特の香りが広がるワインだ。ぶどうの種類や熟成期間によって、価格が変わる。
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試飲したのは、CRIANZA 2010。
足は軽く、飲み口もあっさりしているが、芳醇な香りがする。アメリカンオークで浸けてあるために、香りもさわやかだ。あのBARのイベリコの串焼きに合わせて飲みたいなぁ~と思う味だった。

スペインのワインは、美味しさと幅の広さと安さにあると思う。庶民的かつどんな料理にでもあるようなワインから、しっかり飲みたい人向けのワインまで、幅が広い。食を前提したワインが多いため、美味しく楽しく食事が進む。「家族と楽しい時間を分け合いたい」「友達と、恋人と、素敵な食事を過ごしたい」、そういうスペイン人の食文化がスペインワインに繋がっていると感じる。

ワインの味は、スペインという国そのものだと思う。伝統も守りながら、多様な文化を受け入れてきた歴史も関係するような気がする。「何でもオッケー」と他者を受け入れてくれる懐の広さも好きだ。

私は専門家ではないので、ワインのうんちくまではよく分からないが、個人的にはフランスワインよりも好きだ。以前、ブルゴーニュワインの産地ボーヌも訪れたが、そこよりも好みのワインがリオハには揃っている。

さて、vinobusツアーの話に戻ると、ワイナリー見学の後はHaroの歴史館と美術館を見学した。エンリケの絵画をガイド付きで鑑賞したりする(でも、説明がスペイン語だし、絵画についての知識がないし、難しすぎて全然わからなかった)。

その後、Haroの中心部で30分ほどの休憩。各自BARで食べたり飲んだりする。ガイドのイグナシオさんに、アンティークなBARに連れて行ってもらった。

ここリオハでは、チーズにフルーツのソースがかかったピンチョスをよく見る。カマンベールチーズの味をもっとあっさりさせたようなチーズだ。これがリオハの赤ワインに合うからたまらない。

ガイドさんが食べているモルシージャ(豚の血のソーセージ)を一口いただく。実は苦手なのでオーダーしたことがなかった品だが、ここぞとばかりにトライしてみた。レバーみたいな味で、マズくはなかった。想像以上にまともな味だった。
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よく、三陸に来て「ウニが嫌いなんです」という人がいるが、あれは新鮮なウニを食べたことがないからであって、女川でウニを食べさせると必ず好きになってもらえることが多い。
モルシージャはそれに近いのではないだろうか?スーパーで売っている安いやつは美味しくないし、味も動物臭い。が、ここリオハで食べてみると驚くほど新鮮だった。レバーを好む人ならきっと好きな味だ。

集合時間にほろ酔いでバスに乗り、1時間ほど眠り込んでしまったら、あっという間にログローニョに到着していた。
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そんな感じでvinobusツアーは終了した。ワイナリーを見学したいという観光客は、ある程度大人が多いし、試飲と美術館の見学がセットで、17ユーロという価格も悪くないと思う(他のワイナリーを見ると、見学に20ユーロ取るところもある)。ログローニョを旅行してみたいと思った方は、ぜひvinobusツアーをチェックしてみて欲しい。
# by monchicamera | 2013-08-03 18:07 |

Logroño ログローニョ3

ここログローニョは、サンティアゴ・コンポステーラ(サンチャゴ)へ向かう巡礼路の途中にある。私が滞在しているホステルにも、毎日多くの巡礼者が宿泊している。

巡礼路は「camino(カミーノ)」と呼ばれる。フランスから、山ルートと海ルートがあり、ガリシア地方の中心地サンチャゴまでひたすら歩く。

現在、朝の5;30。
さっきまで土曜日のBARから朝帰りの酔っぱらいの声がこだましていて、目が覚めてしまった。そして、次は巡礼者たちの出発準備でまたまた眠れない。
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彼らは日没前に宿を出発するようだ。簡易的な朝ご飯を食べ、靴ひもを結び、思いリュックを背負って、出発して行く。日中の気温が36℃にも達するこの地は、日没前が勝負なのだろう。現在の気温は17℃。やや砂漠のような気候だから寒暖差が激しい。

声をかけた彼らは、毎日20kmほど歩くそうだ。全行程5日間だというから、参加できるシーズン毎にちょっとずつゴールへ近づくように歩いているのだと思われる。もちろん中には全行程をフルで歩き続ける人もいるだろう。
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昨年、ガリシアのフィニステレ(地の果て)を訪れた時にも、多くの巡礼者達に出会ったが、こうして巡礼路の途中の宿で(しかもスペイン内陸のど真ん中で)、彼らを見かけると親近感が湧いてくるから不思議だ。

Buen viaje(良い旅を…)
酔っぱらい達を尻目に、彼らは旅立って行った。
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# by monchicamera | 2013-08-03 05:40 |